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さて、中学生の頃から少しずつ摂食障害の症状が出始めますが
最初はそんなに頻繁ではありませんでした。
拒食はほんとに食べられない症状がほんの少し続きましたが
その後にきた過食症状はほんとにたまに。
で、その後の過食おう吐もまだまだたまに食べすぎて
怖くなって吐く、ぐらいの感じでした。
(たまーにドカ食いをして吐くもほんとにたまーにやってましたが…)
そうそう。
食べ吐きの最初のきっかけは姉だったんです。
わたしが小学生の頃、10歳離れた姉は思春期真っ盛り。
そりゃダイエットもしておりました。
そんな時、夜家族で外食して帰ってきて、
『ちょっと食べすぎたから吐いてくる。』
といいながらトイレに行くっていう姿をちょいちょい見ていたんですね。
そんな姿を覚えていて、『そっか!!食べすぎたら吐いちゃえば太らなくていいんだ!』と中学生の頃にひらめいちゃったんです。
姉もちょいちょいやっていたことだし、そんなにたいしたコトではない。
そんな認識でした。
それが中学3年頃から少しずつ食べ吐きが頻繁になり、
高校生の頃から少しずつ症状が深刻になっていきました。
摂食障害のコトについて、ほんとはもっと細かく書きたいのですが、
細かく書きはじめるとキリがないのでまた別の機会にしたいと思いますね。
自分でいうのもなんなのですが、私は割とお勉強ができました。
成績がまぁまぁよかったんですよ。
なので、それなりの高校にはいるのですが、あ、いやいや
その前に、ほんとはもっと上のランクの高校も狙えてたんです。
受験前から少しづつ摂食障害の弊害を受けて
勉強に集中できなくなっていってたんですね。
成績にムラが出来始め、当初狙えるはずだった高校を自ら
候補から外したりしてたんです。
結局私が行った高校は自分が狙えるはずだったところより2つくらい
ランクが下の学校だったので、学年でも常に上位の成績でした。
それが、
高校2年生の中盤くらいから学校もさぼりがちになり
授業にも全然集中できなくなって、どんどん成績が落ちていきます。
食べ吐きがほぼ毎日になっていってたんです。
食べてすぐ吐く。
これはやるとわかると思うのですが、
かーなーり眠くなります。
頭がボーッとするんです。
もう意識朦朧。
脳がついていかないんでしょうね。
お腹いっぱい食べて、そのすぐ後にお腹が空っぽになる。
そりゃ脳も混乱しますよねぇ。
家は両親共働きだったので父親は朝早く家を出て、
母親は私が家を出てから間もなく仕事にでかけます。
姉はそのころすでに結婚して家を出ていました。
兄は家出してました。笑
そのころの私は家で母親が出してくれる朝食を食べ(摂食障害だとバレないために
朝ごはんはちゃんと食べる)、学校へ出かけます。
↑いや、出かける“フリ”をします。
朝ごはんを食べたコトへの罪悪感と
このままだと太ってしまうという恐怖感で
私は朝から吐きたくてしょうがないん。
でも駅のトイレで吐く訳にもいかず(結構人が並ぶんです)
母親が出かける時間を過ぎた頃家に戻ります。
で、心おきなく吐く。
その後、すぐに学校に電話。
母親になりすまして『娘が風邪をひいたみたいで…』と
お休みの旨を伝える。
ひどい笑
さて、この電話が終わると私は母親が帰ってくる夕方まで
フリーな時間です。
さあ、何をすると思います?
そう!!
心おきなく朝から夕方まで過食おう吐フィーバーターイム!!
なんです。
朝から夕方まで、お腹いっぱい普段我慢していたものを食べまくる。
そしてすぐに吐き出す。
頭は朦朧。
眠気が急におそいドロのように眠る。
そして起きてまた食べる。吐く。
また意識は朦朧。
これを3~4回くりかえす。
そうこうしている間に母親が帰ってくる時間がせまってくる。
私はさっき学校から帰ってきた感じにしておかなければいけないので
後かたずけやら、お部屋の整理整頓やらをはじめる。
で、母親が帰って来た時には何ごともなかったかのような素振り。
今思い出しても地獄。笑
高校2年の半ば頃から
そんなコトをちょいちょいやり始めてたんですね。
もうね、罪悪感がハンパないんですよ。
『醜いと愛されない!!』って思っているのに
やっている事は醜いコトなんです。
でも食べ吐きをやっている最中は考え事をしなくていい。
やめられないんです。
『太っていて醜い私は許せない!大嫌い!!』
にコレが加わりました。
『食べ吐きなんてコトをしている自分は醜くて汚い!!大嫌い!!』
『こんなコトをしているってバレたら親からも友達からももっと愛されなくなる…
どーしよう…。そっか…私は誰からも愛される価値のないヤツなんだ…
そーだよねぇ…サイテーだもんねぇ…』
です。
もう最悪。
さあドツボです。