私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

私の自叙伝です。雄琴ソープ嬢だった過去をできるだけ赤裸々に書いてます。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

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指名って誰だろう…? 緊張しながら階段横のカーテンの後ろにスタンバイをする。 しばらく待っていると上田さんがカーテンをバッと開けて入ってきた。 「おーアリンコー。指名やな。お願いしまーす。」 上田さんは相変わらずユルい。 「はい!お願いします!…

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TELが鳴ってる… 私はまだ眠い目をこすりながら鳴っている携帯に手をのばした。 「はいはい…今出ますよー…」 鳴っている携帯に向かって返事をしながらボタンを押す。 「もしもし?」 寝ぼけた声でTELに出る。 TELの向こうからは元気な声が返ってきた。 「もし…

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その日、理奈さんはずっとお客さんに入り続けていた。 お客さんとお客さんの合間の少しの時間控室に降りてきて、ほんの少しずつだけどお話しをした。 「有里ちゃん、冨永さんに聞いたんやけど『ふく田』に行くんやって?」 何回目かの会話の時、理奈さんが私…

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控室にドキドキしながら戻る。 理奈さんに会えるかもしれない… そう思いながら控室のドアを開けた。 「上がりましたー。」 「あ、有里ちゃん!お上がりー。あ、あと、おはようー。今日お客さん早かってんなぁ。大変やったなぁ。」 控室にはまどかさんしかい…

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「あ、あはは。はい。」 顔を上げるとその若目のお客さんが照れ笑いを浮かべていた。 程よい長さの茶髪のストレートヘア、白いTシャツにチェックの半そでシャツをはおり、下はジーパン。 中肉中背のその男性は見るからに明るそうな人だった。 目はパッチリと…

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耳元でTELが鳴り、私は飛び起きた。 昨日富永さんと飲み過ぎて若干頭が痛い。 誰からのTELなのか確認せずに慌てて出る。 「もしもし?」 「あ!ゆきえ?俺やけど…」 TELの向こうから小林さんの声が聞こえてきた。 「あ…おはよー…」 二日酔いのボーっとした声…

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「わしはな、岡山の生まれでな…」 富永さんは細い目を時折こちらに向けながら自分の生い立ちを語り始めた。 「田舎なんや。ほんまに田舎でなぁ。やることなんてないんよ。わしは昔からラジオを聞くのが好きでな。落語がだいすきでなぁ。桂枝雀ってしってとる…

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「クマさんなぁ。はははは!あのおっさん、おもろいやろ?研修どやった?」 富永さんは「あはは」と笑いながらクマさんのことを話す。 社長…ですよね…? 「研修ですか?なんか…すごかったですよ。すごいことをたくさん教えてもらいましたよ!」 私は今日習っ…

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夜中12時。 控室のスピーカーから「お疲れさまでした。」の声が聞こえた。 「お疲れー。」 「はーい!」 「お疲れさまです。」 三人で答えてからサッと立ち上がり、手早く控室の掃除をする。 「有里ちゃんはこれやってくれる?」 「有里ちゃん、こっちはこ…

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私はスッと立ち上がって控室を出て行くまどかさんを見て驚いた。 まどかさんは長いまっすぐな黒髪に「THE日本人」な顔立ちをしている。 良くいえば「アジアンビューティー」、違う言い方をすれば「こけし」のような顔立ちだ。 その顔立ちに色白なもっちりし…

80

女の子が4人… 私はその事実にちょっとひるんだ。 どうやってお店の生計をたてているんだ? 富永さんと上田さんがボーイ、高橋さんが店長… 裏方が3人に女の子が4人って… あ! クマさんが社長だった! 社長…? クマさんが…? こういうお店はだいたい裏にヤ○…

79

「研修終わりましたー。」 私は一階のフロントのカーテンを開けながらそう言った。 「はい。お疲れさま。」 富永さんがいるとばかり思っていたらフロントに座っていたのは高橋さんだった。 「あ…はい…。」 私はなんとなく高橋さんが苦手だ。 富永さんと話し…

78

「有里、じゃあマットの準備して。」 クマさんは潜望鏡を終えた私に指示をした。 「はい。」 私の頭の中は椅子洗いのことでいっぱいで、マットの流れを反芻できないでいた。 さっき椅子洗いで使ったローションに少しだけドロリとローションを足して熱いお湯…

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ローションをクマさんのカラダに両掌で優しく撫でつける。 そしてグッとおっぱいをクマさんの上半身にくっつけてクネクネとうねりながら上へ下へと動く。 右手と左手で背中に回したりおちんちんを握ったり太ももを触ったりしながら。 「おー。うまいやないか…

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クマさんと私は緑色のタオルをくるりとカラダに巻き、クマさんはベッドに腰かけ、私は床にペタンと座って冷たいお茶を飲んだ。 「どうや?できそうか?」 クマさんが小さな声でボソッと聞く。 「んー…は…い。…多分。」 私は最初からの流れを頭の中で思い出し…

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クマさんは私の左足の指を一本一本丁寧に舐めた。 私はその丁寧さに感じながらも感動していた。 ここまで丁寧に… クマさんがまた体制を変えた。 極々自然に。 今度は私の右脚に自分の右脚をスッと入れて、いつの間にかスルスルと私の右脚を両足で挟んでスル…

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「じゃいくで。」 クマさんはうつ伏せになった私の背中に温かいローションをドロリと垂らした。 そのローションを少しだけ優しく手で塗り広げたと思ったら、スッと上からかぶさり、スルスルと私の上半身から下半身までの全身の上を滑った。 「こうやると全身…

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クマさんは程よい温度、程よいとろみのローションを私のお腹から胸にかけて優しく塗りつけた。 乳首をスルンと刺激しながら。 「…う…ん…」 それだけでもちょっと感じてしまう。 そんな私にお構いなしにクマさんはまた片手を洗面器に入れて、ローションを太も…

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「クマさんが控え室で待ってるから行っといでー」 階段を降りると上田さんが私にそう言った。 私は「はい。」と返事をして控室に行った。 控室のドアを開けるとこたつに二人の女性が並んで座っていた。 「あ!今日から入りました有里です。よろしくお願いし…

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高橋さんはクマさんに「ちょっと待っててください。」と言って、私を二階の個室に案内した。 古い洋館のような大きな階段を上がる。 真ん中が吹き抜けになっている二階部分には、壁側にぐるりと個室のドアが7つあった。 赤いビロードの絨毯。 濃い茶色のシ…

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木曜日。 シャトークイーン初出勤の日。 昨日は結局3回も食べ吐きをしてしまった。 泥のように眠っては起き、空腹感を感じ食べる。 食べては吐く。 また泥のように眠っては起きて、食べては吐く。 止めることのできない地獄のループ。 最後はビールとウイス…

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水曜日。 今日小林さんは仕事が休みだと言っていた。 二人でダラダラとベッドで過ごし、起き出したのは昼過ぎだった。 順番にシャワーを浴び、テレビをつけてコーヒーを飲む。 「ゆきえ、…って…あは…なんか照れるな。」 小林さんは私を呼んでから照れくさそ…