2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
私と理奈さんはその日の仕事を終え、ふく田に向かった。 「久しぶりやなぁ!有里ちゃんと飲むの。」 タクシーの中で理奈さんがニコニコしながらそう言った。 実際コバくんと一緒に暮らし始めてから飲みに行く回数が激減していた。 いつも早く帰ってあげなき…
10月の後半、シャトークイーンに新しい女性2人が入ってきた。 「よかったなぁ。これで少し賑やかになるなぁ!」 理奈さんは無邪気に喜んでいた。 私は嬉しい気持ちと不安な気持ちがない交ぜになっていた。 というのも、今回入ってきた2人は雄琴内でとても有…
「おおう…おおう…」 おじさんは私の下で恍惚の表情を浮かべながら呻いている。 片手でマットの枕部分を掴みマットからなんとか落ちないようにしながら、もう片方の手で私の腰を抱いてぐいぐいと腰を動かしてくる。 「あぁっ…あ!あーん!」 おじさんのおちん…
シャトークイーンの女の子が3人に戻ってしまってから数日たった。 店は平和でのんびりとしていた。 控室が平和だと、たとえ忙しくてもなんだか「のんびり」と感じてしまう。 クルクルとお客さんに入っている日でも、ちょっとの時間控室にいるとホッとできる…
さつきさんが店に来なくなって数日したある日。 富永さんが控室にやってきた。 その時居たのは私、理奈さん、杏理さん。 今日は奈々ちゃんが出勤する日なのに姿が見えない。 「ちょっとええか?」 富永さんが控室のドアから顔を覗かせる。 「なに?どないし…
旅行から帰ってきてからのコバくんと私はますます同棲生活が板についてきたような感じになった。 コバくんの「大好きだよ攻撃」は毎日続き、時折真剣に『愛してる』という言葉すら出てきている。 コバくんはたまに私からキスをしたりするとすぐにフニャフニ…
いつの間にか始まってしまった同棲生活はなんとなく慌ただしかった。 私が仕事から帰ってくるのはだいたい夜中12時40分から1時ごろ。 帰ってきてビールを飲み、お布団にはいるのはだいたい2時過ぎ。 そして朝はコバくんがまだ寝ている時間に起きてお弁…
忙しい土日が終った。 毎日緊張しながらも理奈さんや杏理さんや富永さんの存在に助けられている。 「アリンコー」と私を呼ぶ上田さんから毎日からかわれているのもなんとなく息抜きになっている。 店長の高橋さんは最近お店に来ていない。 体調不良だと聞い…
中島さんの次の指名のお客さんはもう何度も来てくれている優しいおじさんだった。 そのおじさんはいつも差し入れを持って恥ずかしそうに挨拶をする。 その姿を見た時、ちょっと泣きそうになった。 「有里ちゃんに会うの、いつも楽しみにしてるんや。ほんまは…
中島さんが寝初めて20分が過ぎようとしている。 その間私は1人手持ち無沙汰な時間を過ごした。 隣でお客さんが大金をはたいて寝ている。 そろそろ起こそうかな… 大きな口を開けてグオグオと寝ている中島さんをチラッと見て「よし」と立ち上がる。 「あと…
中島さんとのキスは… …まぁまぁ気持ち悪かった。 フガフガと言いながら私の口の周りを舐めまわす。 お陰で私の口の周りはよだれでぐちゃぐちゃになった。 座ったままのぐちゃぐちゃのキスをしばらくの間していると、中島さんは「ふぅ~…」と言いながらベッド…
お風呂からでた中島さんは「ふぅ~」と言いながらベッドにドスンと腰かけた。 「もう一回ビールもらおうかー。」 カラダを拭いている私に向かってそう言った。 「あ、はい。今持ってきてもらいますね。」 「うん。」 中島さんは小さく頷くと、氷が全部溶けて…
「あのぉ、お名前ってなんていうんですか?なんてお呼びしたらいいですかね?」 私はフルフルと震える手で水割りのコップを持ち上げているおじさんに訪ねた。 「お呼びしたらって?んはは。なんや丁寧すぎるのぉ。名前か?名前はええやろー。」 おじさんは笑…
奈々ちゃんと泣きながらの会話をしてから数日後。 私は出勤してすぐにフリーのお客さんについた。 「有里。なんやおもろそうなおっさんやでぇ。ぐふふ。」 チケットを受け取るとき、ニヤニヤしながら富永さんが私にそう言った。 あの富永さんの笑い方… うー…
さつきさんに引き換え、奈々ちゃん(奈々さんの方から「さん付けはやめてくださいよぉ」と言ってきたので「奈々ちゃん」になった)はなかなか指名が付かなかった。 奈々ちゃんはそれを気にする風でもなく、入った当初に比べるとだいぶ明るくなりいつもケラケ…
さつきさんと奈々さんがお店に入って一ヶ月が経とうとしていた。 外はだんだん秋の気配が漂って来ている。 雄琴に来た時は春だったのにいつの間にか夏が過ぎ、秋になろうとしていることに少し驚く。 私の貯金も順調に貯まっていっている。 店から帰るとすぐ…
純さんは大きないびきをかきながら寝続けた。 最初はビクビクしていた杏理さんと理奈さんは、寝続けている純さんを横目に少しずつくつろぎ始めていた。 30分ほど経った時、純さんが「うぅ~ん…」と言いながら身体をよじらせた。 ビクッ! 3人とも純さんの…