私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

私の自叙伝です。雄琴ソープ嬢だった過去をできるだけ赤裸々に書いてます。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪の街は思っていた以上に人が多くてびっくりした。 道頓堀を歩き、グリコの看板の前ではしゃぎ、なんば花月を見て「うわー!」と言った。 「有里ちゃん、ここのたこ焼き美味いで。」 美紀さんはなんば花月の横のたこ焼き屋さんを指差した。 「え?食べた…

トイレから聞こえる声に心臓がドキドキしていた。 私と同じことしている… 聞いてはいけない声を聞いてしまった。 知ってはいけないことを知ってしまった。 そんな感覚だった。 トイレの中にいるのは多分佐々木さんだ。 私はしばらくドキドキしたままトイレの…

「有里ちゃん。今日お店終わったら家に一回荷物見にきてくれへん?」 原さんが控室で私に小声で言った。 「どれがいるとかこれも欲しいとかあるやろ?見ておいた方がええやろ?」 原さんは私の引っ越しのことを考えて言ってくれていた。 「え?いいんですか…

5月最後の出勤日。 今日3人目のお客さんを階段の下で待っていた。 今日は調子が良く、今までの2人はどちらも指名のお客さんだった。 指名をしてくれる人が増えてきている。 土日になると指名とフリーのお客さんで枠がいっぱいになり、あまり控室にいることが…

荷物を持ってふく田の個室を出る。 「有里ちゃん、お会計はあっちでしてもらうから。」 原さんはいそいそとしていた。 どうしても私を紹介したいらしい。 カウンターの右端に一人の恰幅の良い男性が座っている。 「あ!富さん!」 原さんが声をかける。 男性…

「え?え?え?そうなんですか?!」 私は原さんの「結婚することになってん」の言葉にかなり驚いていた。 だって…ずーーっと風俗嬢やってたわけでしょ? もちろん原さんは優しい女性だし、可愛らしいし、素敵な彼がいたっておかしくないし…。 でもさ、ずー…

閉店時間。 片づけを終えて控室に戻ると、原さんがテレビを見ながら待っていてくれた。 「すいません!遅くなっちゃって!」 「ん?大丈夫やでー。もうええの?」 「はい。もう大丈夫です!」 今日は一日落ち着かなかった。 原さんが言ったことが頭から離れ…

「有里…」 先に口を開いたのは田之倉さんだった。 「はい。なんかまずい理由があるんですか?」 私は二人の様子のおかしさの理由がまったくわからなかった。 「…光営だけはやめとけよぉ。あそこはあんまりよくないと思うでぇ。な?」 田之倉さんは急に明るく…

『花』に入って一ヶ月半が過ぎようとしていた。 お店のおねえさん達も広田さんも田之倉さんも佐々木さんも猿渡さんも… 変わった人たちだけどみんないい人たちだ。 お客さんに入るときはまだめちゃくちゃ緊張するけど、でも少しだけ慣れてきた気がしている。 …

うーん… このまま普通にSEXするだけってのはどうなんだろう? せっかくソープに来てるんだし、それにここでの体験が今後のSEX人生に影響をあたえるかもしれない… どうする? 私はグルグルと考え、少年に聞いてみた。 「あのさ…女性のカラダ、ちゃんと知りた…

17歳童貞くんとの50分。 潜望鏡もマットも全部短くやって、ベッドでの時間をゆっくりとりたいと思っていた。 だって、一生に一度のことですから。 きっとすごく記憶に残ってしまうことだから。 「はい、脱ぎましょうねー。」 私は少年の服を丁寧にゆっくり脱…

「ありがとうございましたー!」 おじいちゃんを見送り控室に戻る。 しばらくテレビを見ながらダラダラしていると、広田さんが控室の入口からひょっこり顔を出して「有里!」と呼んだ。 「はい?」 広田さんのほうに目をやると、広田さんは「こっちこっち」…

ある日のこと。 階段の下でお客さんを出迎えると、そこにはヨボヨボのおじいちゃんが立っていた。 腰は曲がり、若干震えている『THE・おじいちゃん』だ。 長袖の肌色とベージュの中間のような色のポロシャツにグレーのスラックス。 もちろんポロシャツはズボ…

次の日の朝から、私は自転車に乗って出掛けるようになった。 朝起きて下に行くとおばちゃんが出勤している。「おはようー!」私はひょこっと顔を出し、元気に言う。「あぁ!有里ちゃん!おはよう。」優しくおばちゃんが返してくれる。「今日も自転車で行くん…

次の日。 私は「堅田(かたた)」という駅に向かった。 雄琴村は「比叡山坂本駅」と「堅田駅」のちょうど真ん中あたりに位置している。 「最寄駅は…」と聞かれたら「うーん…まぁ比叡山坂本駅ですかねぇ…」と答えるくらいの場所。 比叡山坂本駅の近くにも、堅…

悩みに悩んだあげく、結局フードコート内のメキシコ料理屋さんのメニューを頼んだ。 タコスのような料理。 いつも自分なりの言い訳が成り立つものを選ぶ。 ほとんど野菜だから「大丈夫」 炭水化物少な目だから「大丈夫」 量がそんなに多くないから「大丈夫」…

月曜日は比較的のんびりな一日だった。 土曜日と日曜日が怒涛の日だったのでそれがありがたかった。 それでも3本のお客さんに入った。 この5日間で私は少し筋肉痛の痛みから解放されていた。 少しだけ、ほんの少しだけ、マットの時にプルプルしなくなって…

次の日の朝、私は出勤してきた広田さんを捕まえて休みの話をした。 それは私にとって、とても勇気がいることだった。 まだなにもお店に貢献できてないのに、こんな私が休みの交渉をしていいんだろうか…。 そんな思いだった。 K氏のもとにいる時は休みなんて…

原さんは麗さんのことについて淡々と話し続ける。 「だからな、麗ちゃんを呼び出して直接聞いたんや。 そんなことしても無駄だってわかってたけどな。」 当時、控室には不穏な空気が流れていたらしい。 みんなが麗さんの様子がおかしいと思っているのに、誰…

その後、私は2人のお客さんについた。 50分コースと70分コース。 「花」ではその二つのコースを選ぶお客さんが多いと知った。 そして50分コースの難しさを体感していた。 潜望鏡もやってマットもやってベッドも… うーん… どう考えても時間が足りない……

「上がりましたー!」 一応元気に控え室に戻る。 原さんがいた。 美紀さんはお客さんに入ってるようだった。 「お上がり~。有里ちゃん、大丈夫やった?」 原さんは優しく聞いてくれた。 「はぁ…。大丈夫と言うかなんというか…。」 私はやっぱりなんだかショ…

ひょいっと階段の入口にお客さんが顔を出した。 「わ!びっくりした!」 ちょっと陰に隠れていた私の姿を見て、お客さんはびっくりしていた。 「あ!すいません!いらっしゃいませ!」 私は慌ててぺこりと頭を下げた。 「あ…はい…うん…。」 お客さんは私の姿…

「明穂さん。明穂さん。ご指名です。」 控室のスピーカーから佐々木さんの声が聞こえる。 「はぁい!」 明穂さんがアニメ声で返事をしていそいそと準備を始める。 「いってきまーす。」 「いってらっしゃーい!」 控室にいるみんなで送り出す。 …指名か… ナ…

初日が無事に終わった。 手元には2万1千円。 「あ!広田さん!」 お店の閉店作業を終えた広田さんが廊下を歩いてるところを見つけ、声をかけた。 「おう。有里。お疲れさん!疲れたやろ?明日もあるからな。ゆっくり寝ぇや。」 ポンポンと肩を叩きながら広…

50分で3回?! 3回?! えーと… 時間配分も全くわからない私は突然の要請に頭が混乱していた。 そんな私をよそに、若者はどんどんと興奮していく様子だった。 べろべろのキスを何度も繰り返し、カラダ中をさわりまくる若者。 「あ…お風呂…入りましょう!…

「そうや、有里。」 控室に戻りた私に広田さんが声をかけた。 「お客さん上がるときは部屋からコールせなあかんで。あと、階段降りて来たら『お上がりでーす!』って言わなあかんで。さっき言わんかったやろ?」 あっ!! すっかり忘れていた! 個室にはフロ…

期間かぁ…。 どうしようかなぁ…。 今すぐに期間を決めようと決意したけど、なんにも見当がつかない。 また漫画に目を向け始めたたまきさんの横で、私は「どうしようか?」と考え始めた。 「有里ちゃん。有里ちゃんはどうしてここの店に来たん?」 もう一方の…

おじさんを見送り自分の使った個室へ戻る。 乱れた部屋。 シーツはぐしゃぐしゃだし、使ったタオルは何枚もその辺に置いてある。 お風呂場はびちゃびちゃだし(当たり前だけど)洗面器も転がっている。 はぁ…。 私はなんとか一人お客さんをこなした安堵感と…

コンドームの袋が切れずにアタフタする私。 おちんちんをくわえながら、目ではコンドームの袋とおじさんの顔を交互に見る。 えーと… どうしよう… どうやっても切れないコンドームの袋。 口からおちんちんを外し、右手で持つ。 なんとか右手でおちんちんをし…