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ローションをクマさんのカラダに両掌で優しく撫でつける。
そしてグッとおっぱいをクマさんの上半身にくっつけてクネクネとうねりながら上へ下へと動く。
右手と左手で背中に回したりおちんちんを握ったり太ももを触ったりしながら。
「おー。うまいやないか。そうやそうや。」
クマさんは小さな声でそう言った。
私は「これはかなり筋肉がつくな…」と思っていた。
やってみてわかった。
この体勢は太ももとお尻と背中の筋肉をかなり使う。
正座に戻り、太ももと背中にローションをさらに塗る。
その時クマさんが「あ!」と言った。
「え?どうしたんですか?」
「そうや!一つ忘れてたことがあった!」
「え?なんですか?」
クマさんは椅子洗いの技で一つ忘れてたことがあると言った。
「ごめんやで。まぁ後で言うわ。腕にもローションつけておいてくれるか?」
「はぁ…はい。」
んー
なんだろう?
とりあえず進めよう。
私はクマさんのカラダに口をつけ、ちゅうーと吸いながら上に移動し、左半身を下に降りてきた。
ゆっくり丁寧にやったつもりだ。
「脇腹はもう少し吸い付く力を弱くするとええで。吸う圧も緩急つけたほうがええんや。どの場所はどれくらいの圧いいかを考えるんや。」
「はい。」
私はローションでベタベタになった顔でクマさんに答えた。
そこが難しいんだよぉ…と心の中で思いながら。
またおっぱいをくっつけて八の字を描きながらクネクネとカラダを上下する。
そしてスッと…ではなかったけど…クマさんの左太ももの上にまたがった。
クマさんに抱き着きながら自分の腰を前後に動かす。
「うん。ええで。」
クマさんは私の腰を抱きながらそう言った。
これは…足が疲れるなぁ…
自分の体重が全部太ももに乗っからないように、腰を少し浮かせるようにしながら前後に動かす。
それが思った以上にきつかった。
そして膝に乗る時のカラダの移動も、クマさんのようにスッと自然にはできない。
「この後を忘れてたんや。」
「え?」
「有里。ここで立ち上がって。」
「は、はい。」
私はクマさんの膝の上からスッと立ち上がった。
まだ私の足の間にはクマさんの太ももがある状態だ。
「そのままこの腕を…」
クマさんは自分の左腕を私の股の間に通した。
「え?」
「有里はこの腕を向こう側で持って。」
私は私のお尻の方に突き出たクマさんの左手首を右手で掴んだ。
「そうそう。で、腰を前後に動かすんや。」
「え?こうですか?」
私は右手でクマさんの左手首を持ちながら、クマさんの腕に私の陰部をこすりつける様に前後に動かした。
「そうやそうや。太ももを有里の下のタワシでこすった後に、今度は腕もこするってわけやな。わかるか?ははは。」
下のタワシ…
…なんかダサい…
「えー…なんかこれ…すっごく恥ずかしいですねぇ…」
私は前後に腰を動かしながらそう言った。
「そうか?お客さんはその流れで絶対ここを触ると思うで。それが嬉しいんやないか。」
クマさんはそう言いながら「ここ」をちょっと触った。
「あぁ!もう!」
私は腰をくねらせて抗議した。
「なんやー、ええやないかー。はははは。」
「もうそれはいいんです!真面目にやってるんですから!もう!」
「こっちだって真面目やで。はははは。」
「次いきます!」
私はクマさんの腕を外してもう一度膝の上に座った。
そしてスッと…とはやはりできずに…膝から降りて背中に回った。
なんかいちいちカラダがドスンドスン動くな…
どうしたらクマさんみたいにスッスッっと移動できるんだろう?
私は自分のこの移動のどんくささに辟易とした。
こんなんじゃ絶対気持ちよくない。
これはなんとかしなければ。
背中におっぱいをくっつけて八の字を描きながらカラダを上下させる。
もう足がプルプルだ。
き…きつい…
下腹も腰も太もももふくらはぎも全部が痛い。
私は全てがスマートにできない自分が悔しくてたまらなかった。
右太ももの上に移動する時も、腕を股に通すときも、またクマさんの正面に戻るときも全部がドスンドスンしていた。
頭の中でイメージしているさっきのクマさんの動きとはまるで違う動きをしている自分がいた。
「なかなかええで。」
クマさんはそう言ってくれたけどそんなはずはない。
「ここに戻ってきたらフェラチオをしたり、ここを優しく触ったりするんやで。
やってみぃ。」
「はい。」
私はクマさんのおちんちんを優しくしごいたり、口に含んだりし、玉をサワサワと触ったりした。
「おぉ…有里。うまいやないか。」
クマさんは初めて気持ちよさそうな顔をした。
でも私はまるで嬉しくなかった。
どうやったら椅子洗いをスムーズに流れる様にできるようになるだろう…?
さっきのドスンドスンした自分の動きが許せなさ過ぎて、頭がそのことでいっぱいになる。
私はフェラチオをしながらそんなことばかり考えていた。
悔しくて仕方がなかった。
「もうええで。」
クマさんは私の顔をおちんちんから離した。
「は…はい。」
私は顔中ローションまみれになっていた。
「ん?どうした?」
よっぽど私が変な顔をしていたのだろう。
クマさんは私を心配そうに見ながらそう聞いた。
「いや…全然できなくて悔しくて…うー…」
泣きはしなかったけど泣いてしまいたいような心境だった。
「なんや。そんなことないで。あとは慣れやから。それにな、お客さんは初々しい方が喜ぶかもしれんで。な?」
「…はい…」
そういう人ももちろんいるだろう。
でも私は嫌だ。
初々しさなんて嫌だ。
「じゃ流してお風呂入ろうか。」
クマさんは私の肩をスルスルと撫でた。
そして私のベタベタの顔を両手で優しく包んだ。
「有里。…はははは。」
私の顔をじっと見た後クマさんは笑った。
「なんですか?!なんで笑うんですか?!」
私は両手で顔を挟まれたまま聞いた。
「ははははは。お前…面白いやっちゃなぁ。」
クマさんは片手で私のほっぺをポンポンと触った。
「え?…何にも面白くないですよ!」
「はははは。まぁええわ。お風呂入ろう。」
クマさんは私の顔から両手を放してシャワーも浴びずにザブンとお風呂に入った。
「お風呂で落とすから。有里はシャワー浴びといで。」
「は…はい。」
クマさんに「面白い」と言われたことが全くわからない。
そして悔しいままだ。
私はシャワーでローションを何となく流して、椅子を片づけた。
「失礼します。」
そっと浴槽に入る。
「じゃ、潜望鏡やってみるか。」
クマさんは私の悔しさなんかまるで気にせずにどんどんと進める。
「はい。」
私は処理しきれない気持ちを抱えながらクマさんに従った。
潜望鏡は難なくできた。
広い浴槽でのコツはあるけれど、それもすぐに掴めた。
椅子洗いで滑らかに動くには…
どうやってカラダを使えばいいんだろう…
頭の中はそればっかりだった。
これからマットが始まるというのに。
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