私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

私の自叙伝です。雄琴ソープ嬢だった過去をできるだけ赤裸々に書いてます。

コラム~有里ちゃんこぼれ話④~

 

いろんな方に「理奈さんはいまどうしているんですか?」と聞かれます。

なので今日は理奈さんのことについて。

 

理奈さんはほんとにすごい人でした。

本人はまるで自分をすごいなんて思ってないところがすごかった。

あんな人は他にいない。

自分でも言ってたけど、きっとOLさんとかやらせたら全然出来なかったんだと思う。

できたとしても別段目立たなかっただろうと。

顔立ちは地味だし、存在も地味な方なんだと思います。

それが風俗嬢になった途端、いや、風俗っていっても『ソープ嬢』になった途端にその才能を開花させるってすごいですよね。

もちろん本人なりの努力はしたんだと思うし、それなりに悩んだりもしたのかもしれない。

でもそんなことを微塵も感じさせない、ほんとに緩くてぼんやりしたところがある、でも気遣い細やかなところもある、とっても不思議な人でした。

私が男だったら一度だけでもいいからお客さんになりたい!と思うソープ嬢でした。

私の旦那さんである亮一さんにも「理奈さんの接客は一度受けてもらいたい!」と言っちゃうくらい。

(個室で理奈さんがどんなことするか知らないから知りたいっていう理由だけどね。)

 

理奈さんとは私がシャトークイーンを辞めてからも数年間は交流がありました。

たまに飲みに行ったり、理奈さんのお家に泊まりに行ったり、メールで近況をほうこくしたり。

私が辞めて4、5年後くらいに理奈さんは結婚をしました。

パチンコ屋さんで知り合った優しそうな口数の少ない彼と。

彼のご両親も理奈さんの職業を知っている状態で、でも優しくほんとの娘の様に接してくれてると言っていた。

彼も理奈さんの職業を認めていて、結婚してからもソープ嬢を続けていました。

私は理奈さん結婚後、理奈さんのお家に遊びに行き、旦那さんともお会いしました。

とても幸せそうな顔で「有里ちゃん、結婚ってええで。楽しいでぇ。」と言っていた。

私はソープ嬢を続けたまま結婚をすることができた、そして幸せそうな毎日を送っている理奈さんを見て「流石だなぁ」と思っていました。

「よかったなぁ」と。

 

その1年後くらいだったかな。

私は実家にやっと戻り、リフレクソジストとして働き、いわゆる『普通』の毎日を送っていました。

そんな時、突然理奈さんから「明後日から東京に行くんやけどどこかで会える?」とメッセージがきました。

 

理奈さんはなんらかのきっかけでLUNA  SEAというバンドにハマり、ライブの時にはゴスロリファッションを楽しいんでいると言っていた。

私が知っている理奈さんはゴスロリファッションとは縁遠い人でした。

スタイルがめっちゃくちゃいいから似合うんだろうなぁとは思ったけど。

 

LUNA SEAのライブがそっちであるからいくねんけど、有里ちゃんに会えたら嬉しい思て。」

 

そんなメールだったかな。

もちろん私はゴスロリファッションをしようがLUNA SEAにハマろうが理奈さんを好きな気持ちは変わりません。

 

「うんうん!会おう会おう!」

 

喜んで返事をした。

 

その当時私の勤務地は横浜で実家は町田。

仕事を終え、横浜線町田駅の改札で待ち合わせをした。

 

「有里ちゃーーん!久し振りー!!」

 

久し振りに会う理奈さんは化粧も濃くなり、洋服も少しだけ派手な感じに変わっていた。

ずっと茶色に染めていた髪をブラックヘアに変え、カラーコンタクトを入れていました。

 

「おぉ!変わったなぁ!」

 

私はそんな理奈さんを見て笑った。

変に似合ってて笑っちゃう。

 

「そやろ?変わったやろ?あ、そうや。連れがおんねん。」

 

そう言う理奈さんの横に、背の低い金髪っぽい茶髪の男性が立っていた。

 

「え?あぁ初めまして。有里です。」

 

突然のことで戸惑いながら私は挨拶をしました。

 

「初めまして!ユウキです!有里さんのお話は理奈さんからよく聞いてます!」

 

ダブダブのジーパンに派手なトレーナーを着ているその小柄の男性は、少年のように幼い顔をしていました。

その見た目とは裏腹に、とても礼儀正しい挨拶をした。

 

「ユウキはな、トキで働いてる子ぉやねん。」

 

理奈さんが可愛らしく笑いながらそう言いました。

 

あれ?

これは…えと…

もしかして…

そういうこと…?

 

なんだか嫌な予感。

 

私はその嫌な予感をなんとなくやり過ごし、駅近の綺麗めな居酒屋に案内して詳しく話しを聞くことにした。

 

理奈さんははにかみながらユウキのことを説明した。

 

「めっちゃ好きになってしまってなぁ。私がトキの子ぉ好きになるなんて意外やろ?なぁ?有里ちゃん。」

 

2人は隣同士で座り、なんだかずっとイチャイチャしていた。

 

「僕、理奈さんのことめっちゃくちゃ好きなんですよ!全力で守りたいんス!」

 

ユウキは23歳だと言った。

当時の理奈さんは31歳。

まぁ別に年齢なんていいんだけれど。

 

ソープ嬢とトキの従業員。

これはよくある構図すぎて、なんだか驚いてしまう。

理奈さんがその『よくある構図』にハマってることに。

 

「え…と…。こんなこと聞くのもあれなんやけれど…旦那さん…は?」

 

理奈さんは旦那さんとうまくいっていないなんて言ってなかったし、相変わらず幸せな結婚生活を送っているとばかり思っていました。

でも…これです。

 

「あぁ…あの人はな、私のことを家政婦くらいにしか見てへんねん。」

 

引きつった笑顔でそう言い放つ理奈さん。

 

「え…?そうなん?なんか意外やなぁ。そんな風には見えへんかったけど…」

 

私はユウキの手前、どこまでのことを話していいのか探りながら話しをしていました。

 

「あ、有里ちゃん気ぃつかわんでええから。ユウキには全部話してあるからな。な?ユウキ♡」

 

「あ、はい。全部聞いてます。理奈さんの話し聞いて、俺が守りたい思ったんですよ。こんな女性他にいないじゃないですか。俺、理奈さんと離れたくないんスよ。」

 

「えへへ。可愛いやろぉ~?トキに勤めてる子ぉなんてちゃらんぽらんな男ばっかりやと思ってたんやけどな、ユウキは違うねん。しっかりしてるしなぁ。」

 

目の前でイチャつきまくる2人を見て、私は「やべぇな…」と思っていた。

これ、しっかり『よくある構図』バリバリやんか。

 

それで?

それでアレくる?

よくあるアレ。

きちゃう?

 

「ユウキな、自分のお店持ちたいんやって。そやからトキで修行してはるんや。偉いやろ?考え方もしっかりしてるしな。そやから応援したいねん。」

 

きたーーーーー!!!

 

自分のお店持ちたいって…

めっちゃ『よくある構図』バッリバリのヤツやんか。

 

「あのさ…応援したいって資金援助も…ってこと?」

 

私は大切なことを聞いた。

ここ、めっちゃ大切。

 

「いや!俺はそんなこと思ってないっス!自分の力でやりたいんです!そやから理奈さんの助けは借りないつもりっス!」

 

ユウキがきっぱりと言う。

 

「偉いやろぉ?こんなこと言うねんでぇ。でも、私が出来る範囲で助けようと私は思ってる。」

 

「いや、それはアカンて。俺がちゃんとするから!」

 

「ちゃうちゃう。私がそうしたいんやって。」

 

「いやそれはアカンて。…て、毎回こうなるんですよ、有里さん。俺、こんないい女会ったことないっスよ。」

 

「もー何いうてんのぉ。でな、有里ちゃん。ユウキとは身体の相性もすごいいいねん。なぁ?私、なかなかイかへんやんか。知ってるやろ?有里ちゃん。そやけどユウキとはすごいねん。なぁー?」

 

「え?!恥ずかしいこといわんでよー!有里さん引いてるやんかぁ。」

 

「そんなことないやんねー?有里ちゃん。」

 

「…え?あぁ、うん。そうやね。あはは…」

 

この温度差。

 

ものすごく盛り上がる2人をサーッと冷めた心で見てる私。

 

2人が幸せならそれでいい。

それでいいけど…

けど…?

うーん…

 

この日は終始2人の惚気話を聞かされ、ちょっとだけ旦那さんの愚痴を聞き、お別れしました。

 

「じゃあね有里ちゃん。会えてよかったわ。楽しかった。ほなまたね。」

 

「有里さん、またお会いしましょう。会えてよかったです!おやすみなさい!」

 

「あぁ…うん。私も会えてよかった。またね。幸せにね。」

 

「バイバーイ!」

「うん。バイバーイ。」

 

イチャイチャしながら町田の街に消えていく2人。

私はその後ろ姿を見ながらものすごく複雑な気分になりました。

 

…大丈夫かなぁ…と。

 

 

その後。

理奈さんとパッタリと連絡がとれなくなりました。

理奈さんはよく携帯を壊してしまったりなくしてしまう人でした。

その度にメールアドレスが変わり、私に連絡してきていました。

ですがそれから1回も連絡がとれず、メールを送っても返ってきてしまうようになったのです。

そして私もメールアドレスが変わってしまい、連絡を取る術がなくなりました。

その時には富永さんと私も連絡をとっておらず、シャトークイーンの店長も代わってしまい…

 

そんなこんなでそれ以降、理奈さんがどこでどうしているのか全くわかりません。

 

どこでどうしてるのかなぁ…

あの伝説のソープ嬢は。

私が憧れて止まなかった、どうしても追いつけなかったあの人は。

 

どこかで元気にしていたらいいなぁ。

そして幸せだったらいいなぁ。

 

そんなことを思っています。

あんな面白くてすごい人、他にいないから。

 

 

今日はここまで。

 

ではまた。

 

 

 

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はじめに。 - 私のコト

コラム~有里ちゃんこぼれ話し③~

 

前回『富永さんとのその後』を書いてみたら「切ない~(/_;)」という声が多くて驚いています。

援助交際』で富永さんとヤっちゃったことに引かれるかと思っていたから。

なんでそんな“今さら”感満載なことを思ってしまうのだろう。

有里ちゃんのお話しでこれでもか!!と赤裸々に書いたのに、未だみなさんの反応にビクビクしながら書いている、どうしようもなく弱気で切ないゆっきぃです!

 

これからも『弱気でビクビクしまくり』ながら書いていこうと思います。

 

さて、今回のこぼれ話はシャトークイーンのボーイさん、上田さんのこと。

このお話もどこかで書いておこうと思ったので、よかったらお付き合いください。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

シャトークイーンを辞めてから、私は定期的に理奈さんと連絡を取り合っていた。

それはメールであったり電話であったり、そしてたまに会ってゴハンを食べに行ったりだった。

そして都合が合えば理奈さんのお家に泊まりに行ったりもしていた。

理奈さんはいつまでも“相変わらず”で、会うといつも癒された。

 

シャトークイーンを辞めて2年か3年程経ったある日。

理奈さんから「そろそろまた会おう」というお誘いのメールが来て、私は理奈さんとの逢瀬の場所と日にちを選び、ウキウキと出かけた。

 

京都のとあるバー。

私は理奈さんとカウンターで並んで座り、楽しい時間を過ごした。

その時理奈さんが唐突にこんなことを言いだす。

 

 

「有里ちゃん。あんなぁ、上田さん死んだで。」

 

 

まるで「あんなぁ、昨日の夕飯は唐揚げやったで」という報告をするような口調の理奈さん。

私はその口調で言われたものだから、一瞬理奈さんが何を言ってるのか理解できなかった。

 

 

「…へ…?今なんて言った?」

 

 

ホケーとした顔で聞く私。

一体何が起こったのかわからない。

 

「上田さん、死んだんや。」

 

淡々とした口調の理奈さん。

なんならちょっと笑っている。

 

「え…ちょ…え?…なんで?!…それほんまのこと?」

 

理奈さんがちょっと笑ってたりするもんだから、私は騙されてるんじゃないかと思って何度も「ほんま?」と聞いた。

 

 

「うん。ほんまや。首つったんやて。」

 

理奈さんは「びっくりしたわぁー」と言いながらちょっと酸っぱめのカクテルを口につけた。

私はカウンターの椅子に横座りして、理奈さんの方に身体を向けながら「え…?!えぇ…?!うわ…なんで…?えぇ…?」と驚きと放心がいっしょくたになったような態度で呟いていた。

 

「上田さん、雄琴内のあの団地に住んでたやんかぁ。あの団地の部屋の一室で首吊ったんやて。」

 

上田さんは雄琴村内に数棟ある団地に住んでいた。

その団地内で首を吊ったらしい。

 

「え…?いつ?なんで…?」

 

「ちょっと精神的におかしなって、割と仕事休んでたんや。そやなぁ、3、4ヵ月くらい前からかなぁ。来たり来なかったり、来ても帰ってしまったりやったんや。そんで、ここ2週間くらいぜんぜん来てなくてな。そしたら首吊ってたって。」

 

理奈さんは「昨日見たテレビでこんなこと言ってて…」くらいのテンションで上田さんの首吊りについて報告をしてくれた。

それが意図的なのかどうかは理奈さんのキャラクター的になかなかみわけられない。

 

「え…原因は?なんで首吊ったん?」

 

私はその理奈さんのテンションに巻き込まれ、いつの間にか冷静に質問していた。

 

「恋愛沙汰らしいで。よぉ知らんのやけどな。」

 

恋愛沙汰…

上田さんが?

 

「他の店の娘ぉと長いこと付き合ってたらしいわ。同棲してたんやろなぁ。」

 

そうだったんだ…

何にも知らなかった。

 

「上田さん、割と神経質なとこあったし、いろいろ考えてしまうことあったんやろな。歳もとってくるし、いつまでもあそこでボーイやってるのもなぁ。」

 

理奈さんは自分のことも重ね合わせているかのような言い方でそんなことを口にした。

 

「…そうやったんや…そうかぁ…」

 

 

『先が見えない不安』

『未来に絶望する恐怖』

『生きていることの無意味さ』

 

そんな言葉が頭の中に浮かび、どうしようもないやるせなさが込み上げる。

 

雄琴では定期的にあるわな。首吊りとか自殺。そんなこと知っとったけど、まさか自分の店の人が、しかも長年一緒にいた人がそうなるとは思わんかったわ。」

 

理奈さんが変わらぬ口調でそんなことを呟いた。

 

「びっくりしたやろ?!」

 

理奈さんがカウンターに肘をつきながら私の方を見て言った。

 

「そりゃ…びっくりしたわ。…なんか…あれやなぁ…もうあの『アリンコー』は聞きたくても聞けないんやなぁ…。なんか変な感じやなぁ…。」

 

「そうやなぁ。よぉ有里ちゃんに『アリンコー』言うとったもんなぁ。」

 

「首吊ったんやなぁ…」

 

「そうやで。首吊ったんやでぇ。」

 

「どうにもならんかったんかなぁ。」

 

「どうにもならんかったんやろなぁ。」

 

「…理奈さんは死なんでよ。まぁ死なんやろうけど。」

 

「私?…怖くてよぉ死なんわ。でも、なんか気持ちはわかるとこあるわぁ。」

 

私も、ある。

上田さんの気持ち、なんとなくわかるとこ、ある。

 

 

「上田さん、淋しかったんやろなぁ。誰にも言えんことあったんやろなぁ。」

 

理奈さんがカクテルを飲みながら遠くを見て言った。

 

「…そうやねぇ。言えんことは言えんもんなぁ。」

 

私にも人になかなか言えないことがある。

言いたくないんじゃなくて、言えないこと。

 

「私は有里ちゃんには言うで。聞いてな。有里ちゃん。」

 

理奈さんがいたずらっ子のような顔で私を見て、ギュッと手を握った。

 

「え?う、うん!聞く聞く!なんでも言うて欲しいわ。理奈さんのこと、なんでも聞くで。」

 

本心だった。

1人で抱え込むくらいなら、私に言ってほしかった。

そういう私はいろんなことを1人で抱え込んでいるんだけれど。

 

「上田さんも言うてくれたらよかったのになぁ。」

 

「ほんまやなぁ…。」

 

 

いつの間にか上田さんが死んでいた。

しかも雄琴村内での首吊り。

理奈さんは恋愛沙汰だと言ったけれど、ほんとのことはわからない。

しかも『恋愛沙汰』だなんて、こんなほんの少しの文字数で片づけられるはずもない。

 

雄琴村では年に最低1件は自殺があると聞いた。(当時ですよ)

その理由がだいたい『恋愛沙汰』だ。

私はその話しを聞くたびに「よく恋愛で死ねるなぁ」と思う。

ちょっと羨ましかったりもする。

 

上田さんの生涯はどんなものだったのだろう?

上田さんが何を思い、何を感じて生きていたのか、誰か知っているのだろうか。

もっと話しを聞けばよかった。

 

どうして雄琴に来たのか。

どうしてシャトークイーンで働くことになったのか。

どんな女を好きになったのか。

そしてどんな毎日だったのか。

 

私がそれを聞いたところでどうにもならなかったんだろうけれど、なんとも切なくやるせなさすぎて肩を落とす。

 

「…なんで生きてるんやろなぁ。」

 

私の口からそんな言葉が漏れてしまう。

 

「私そんなこと考えたことないわ。有里ちゃんそんなこと考えてるん?」

 

理奈さんが驚いて私を見る。

 

「うん。私、そんなことばっかり考えてるで。ただ毎日オナニーしてるだけちゃうで。あはははは。」

 

「あははは。有里ちゃんオナニストやもんな!それしかしてないのかと思ってた!」

 

「しっつれいな!ちゃんとSEXもするわ!あれ?なんか話が違うわ。あははは。」

 

うっかり口から出てしまった「なんで生きてるんやろなぁ」をかき消すように私はふざけた。

理奈さんもそれに乗っかった。

理奈さんが意図的だったのかどうかは理奈さんのキャラクター的に見分けられないのだけれど。

 

それからの私たちは上田さんの自殺について触れないで酒を飲んだ。

私は意図的に。

理奈さんは意図的なのかわからないまま。

 

どこまでいっても切なくてやるせない。

そしてどうしようもない。

雄琴ソープランド村』では毎日そんな切ない時間が流れている。

そこかしこで。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

そうなんです。

上田さんが自殺したんです。

 

私に中では結構衝撃的な出来事でした。

『花』に勤めていた時、雄琴内で自殺はよくあると聞いていたのですが、まさか上田さんがそうなるとは思ってもみなかった。

 

雄琴村にいる人たちはそれなりにみんな訳ありです。

そりゃそうですよね。

そうじゃなきゃあそこに来ないと思いますから。

 

雄琴村から抜け出せない人たちがたくさんいる。

抜け出し方も知らないし、もはや『抜け出す』がわからないほどその毎日に埋没してる人たちがたくさんいる。

それがその人の『幸せ』ならそれでいいと思うんです。

その本人が『私はこれでいい』と思っているなら抜け出す必要なんてない。

でも「抜け出せない絶望」を感じているなら…

そう思うと胸が痛くなったりする。

それも私のただの感傷なんだけれど。

 

 

シャトークイーンに上田さんというボーイさんがいました。(仮名だけど実在する人物です)

そして私を「アリンコー」と呼び、黙って優しい行動をしてくれたことも多々ありました。

不器用だけど、お客さんに親切に話しかけたりしていました。

女の子たちにもです。

そしてそんな上田さんというボーイさんがなんらかの理由で首を吊って自殺しました。

そのホントの理由は誰も知りません。

彼に何があって、何を思っていたのか。

 

そんな男性がいたんだということをなんだか知って欲しくって書きました。

だからなんだ?って感じだろうけどね。

ただそれだけです。

 

いまだにわからない。

人間ってなんだろうね。

 

そんな話しです。

 

 

 

ではまたー。

 

 

 

 

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コラム~有里ちゃんこぼれ話②~

 

有里ちゃんこぼれ話第二話です。

前回の『剃毛問題』よりこちらのお話しを待っている方の方が多いようでしたね。笑

 

今日のお話しは

 

『有里ちゃん専用電話を持った富永さんは結局有里ちゃんを抱けたのか?』

 

です!

 

こちらは引き続き女優のMさんからの質問です。

 

うひひ。

気になります?

 

ではまいりましょう。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

コバくんと一緒に比叡山坂本をあとにして、阪急塚口での生活が始まった小娘ゆっきぃ。

新しく職に就くまで半月ほどブラブラとしておりました。

そんな時「そういえば、富永さんが私専用電話を持ったんだよなぁ…」と思い出す。

シャトークイーンを辞める時、頂いた餞別の金額が思っていたよりも大きかったこともあり、お礼も伝えたい。(社長からは8万円。シャトークイーンからは5万円という金額でした。)

そして、まぁこっちでの生活が始まったと報告でもしておくか、という思いもあり連絡をします。

あくまでもただのお礼と報告。

富永さんの言っていたような『援助交際』なんてするつもりなんてありません。

でも、どこかで「富永さんのSEXってどんなんだろう?」という興味があったのは確か。

 

さて、どうなるか。

 

 

 

呼び出し音を聞きながら、富永さんの懐かしい声を思い出して「ふふ」と笑う。

どんな電話の出方をするだろう?

 

「もしもし?有里か?」

 

小声の富永さん。

 

「もしもし?富永さん?有里だよ。今大丈夫?」

 

こっちまで小声になる。

 

「おぉ…元気か?電話くれたんやなぁ。ありがとう。」

 

喜んでいるのが声でわかる。

シャトークイーンを辞めてからまだ少ししか経っていないのに懐かしく感じる。

 

「うん。あれからな、阪急塚口に部屋を借りて住んでんねん。」

 

「おぉ。そうかぁ。で、今は何をやってるんや?」

 

「まだなんもしてへん。バーテンダーになろうと思ってな。今自分が働きたい!と思うとこを探してんねん。」

 

「おーそうかぁ。有里は酒が好きやからなぁ。向いてる思うで。」

 

「そう?ありがとう。そういえば、餞別ありがとうな。あんなにもらってしまって…ほんまに申し訳ないわ。でも…助かるわ。」

 

「何をいうてるんや。あれでも少ないほうやな。あんなことしかしてやれんでほんまに申し訳ないと思うとる。」

 

「ううん。ありがとう。あ、あの木の小箱。開けたで。嬉しかったで。あれ、ずっと大事に持っとくわ。」

 

「あぁ…あれな。…そうか。それならよかった。」

 

「うん。…それだけ。それだけ伝えたくて連絡したんや。元気やで。富永さんも元気そうやな。」

 

「おう…。そうか。それだけか。」

 

「うん。」

 

「……」

 

黙り込む富永さん。

私はその沈黙の意味することがわかる。

でもその沈黙がいたたまれなくて口を開く。

 

「…じゃ。また電話するわ。またね!」

 

極力明るく言う私。

 

「…有里!あのぉー…一緒に酒飲もうや。のぉ?」

 

富永さんが私を飲みに誘う。

 

「え…?あー…」

 

まぁ一緒に酒を飲むくらいいだろう。

別にそれだけのことだし。

 

「…うん。いいよ。」

 

「そうか。まぁただ飲むだけや。それならええやろ?のぉ?」

 

「うん。いいよ。わかった。」

 

 

私と富永さんはそんな会話をして、飲みに行く日程と場所を決めた。

 

それから数日後。

富永さんと私は大阪の十三(じゅうそう)という街で待ち合わせをして飲みに行く。

富永さんはお店の休みごとに競艇に出かけ、その帰りに十三や新世界(大阪通天閣の近く)に飲みに行っているらしく、大阪に詳しかった。

 

十三はとても私好みの街で、一杯飲み屋がたくさんある。

その中のひとつのお店、青いのれんの古びた飲み屋に2人で入った。

 

「有里。今日はありがとうな。こうやって会えるだけで嬉しいんやで。のぉ?」

 

細い目をますます細くして嬉しそうに言う富永さん。

相変わらず可愛い。

でっぷりと出たお腹を時折さすりながら話す姿も可愛らしい。

 

「それでな、わしはこう言ったんじゃ。それでな…」

 

富永さんはお酒が入ると饒舌になる。

そして何度も同じ話をする。

 

「ん?これは前にも話したかのぉ?」

 

そして首をかしげてこうやって私に時々確認する。

 

「あははは。話したけどもう一度話してよ。」

 

私は笑いながら富永さんの肩をポンと叩き、「もっと話せ」と促す。

そして時折「でも、それは富永さんが悪いやろぉー。だってな…」と自分の意見を言う。

その私の意見を聞いて富永さんは「うーん…そうかぁ…わしにはわからんのぉ。」としょぼんとしたりする。

 

笑ったり、しょぼんとしたり、させたり、また長い話しを聞いたり、富永さんの「わしは頑張るでぇ!」のいつものセリフを聞いたりしながら時が過ぎた。

 

こうやってたまに飲みにいくのもいいなぁと思っていた時、富永さんが私にこう言った。

 

「で…有里。あれは…考えてくれたんかのぉ?」

 

酔っぱらった細い目で私に聞く冨永さん。

 

「え?あれ?…うーん…」

 

正直考えてなかった。

どうするかなんて考えていなかった。

その時に考えようと思っていたから。

 

「わしは援助交際でええんや。有里は若いからのぉ。有里とこの先どうこうしようとなんて思わん。そんな贅沢なことは思わんよ。でものぉ。わしは有里を抱きたいんや。わしもそろそろ男として機能しなくなってきてるんじゃ。だからのぉ、有里を抱きたい思うてるんや。どうやろぉ?」

 

富永さんの言葉がなんだか切なかった。

そしてその時、酔っぱらった私の頭の中に富永さんの毎日がフッと浮かんだ。

 

仕事を夜遅くまでして、帰りに福田で飲む。

自分の部屋に帰ったら大好きな落語を聞いて「わははは」と笑いながら眠る。

そして次の日も次の日もそれを繰り返し、そして週に一度の休みの日に競艇か競輪か競馬に出かけ、夜はどこかで飲み、どこかのサウナかビジネスホテルに泊まり、次の日の朝には仕事に間に合うように帰る。

それの繰り返し。

それを分かち合う“誰か”いなければ、“友達”も“家族”もいない。

そして60歳も目の前だ。

 

「わしはこうやって死んでいくんやと思うたら、ものすごく淋しくなる時があるんじゃ。まぁ…自業自得なんやけどな。」

 

富永さんが焼酎の水割りを飲みながら呟く。

 

私はそんな富永さんをとても切なく感じて、こう返事をしていた。

 

「…ええよ。援助交際してもええよ。富永さんがそれでいいなら。」

 

私のその言葉を聞いた富永さんは「ほんとか?!」と驚いて、そして嬉しそうに笑った。

そしていつも持ち歩いているセカンドバックから白い封筒を取り出し、私に差し出した。

 

「これ、用意しておいたんじゃ。有里に断られるかもしれんと思いながらも用意しておいたんじゃ。受け取ってくれ。」

 

私はその白い封筒を手に取り、「いくら入れたん?」と聞き返した。

富永さんは「確認してくれ」といい、私は封筒の中身を見た。

 

封筒の中には5万円が入っていた。

 

「え…?これ、多くない?」

 

富永さんの給料がいくらかは知らない。

でも5万円は多い様な気がした。

 

「店に行くにはこれくらいかかるやろが。それにそうやって一緒に酒まで飲んでくれるんやからのぉ。安いくらいじゃのぉ。それでええか?」

 

富永さんから5万円を受け取るのがなんだか心苦しい。

でもこのお金を介さないでSEXをしたらなんだか変な感じがする。

 

「…うーん…」

 

ほんのちょっと前までソープ嬢をやっていたのに、この『援助交際』という言葉に強い抵抗を感じる。

これでいいのか?

 

「わしがこのお金は受け取ってもらいたいんじゃ。そうやなかったら有里を抱けんやろ?のぉ。」

 

悩んでいる私の背中をスッと押す富永さん。

 

「う…ん…」

 

「わしは有里と過ごしたいんじゃ。頼むわ。」

 

富永さんの言葉にもう一度「うん。」と返事をした私は、数十分後にはラブホテルにいた。

 

富永さんは大興奮で私を愛でた。

体中を興奮しながら撫で、何度も何度も「可愛いのぉ」や「有里は綺麗やのぉ」や「わしは有里が大好きなんじゃ」と言った。

 

私は富永さんの大興奮に若干引いていたのだけれど、それでも一生懸命な富永さんをちょっとだけ愛しいと思っていた。

 

富永さんのおちんちんはあまり勃たなかった。

それでもなんとか勃たせようと2人でがんばり、ほんの少しの間だけ挿入することに成功した。

 

息をはぁはぁと切らして、一心不乱に私を抱く富永さん。

私はそんな富永さんの姿をみながら「こんな私になんで?」と暗く冷静になっていく自分を見る。

 

結局射精にまで行きつくことができなかった富永さんは、汗だくになってベッドに倒れこんだ。

 

「はぁはぁはぁ…。あかんのぉ。わしはあかんのぉ。悪いのぉ。有里をどうしたら気持ち良くさせられるのかわからんのぉ…」

 

天井を見上げながら富永さんはそう言った。

私はその言葉を聞いて「…ちょっと…ウザい…」と思っていた。

 

富永さんの愛撫はまるで気持ちよくなく、そして一生懸命すぎて痛かった。

カラダが痛かったんじゃなくて心が痛かったんだけど。

 

私は「…じゃあ…シャワー浴びて帰るね。」と言って起き上がった。

なんだか富永さんと一晩過ごしたくないと思ったから。

 

「帰るのか?そうかぁ。また会えるかのぉ?」

 

富永さんのことは好きだ。

一緒に酒を飲んで話すのは好き。

この人のことは好きだし、愛すべき人だと思う。

だから私はこう答えた。

 

「うん。また会おうな。一緒に飲もう。」

 

「うん。うん。そうやな。…わしはまた援助交際をお願いしたいけど…それはどうなんじゃ?」

 

富永さんはお店での顔とまるで違う顔で私に懇願している。

すがるような目をしている。

私はその富永さんの顔を見てガッカリしていた。

でもそれと同時に『同情』のような感情が湧き、スッと立ち上がってこう言った。

 

「ええよ。富永さんがそうしたいなら。」

 

 

私は身支度を整え「またね。」と言い、ラブホテルを後にした。

白い封筒をカバンに入れて。

 

富永さんが“シャトークイーンの店長”じゃなくなった日だった。

 

「ふぅー…」

 

タクシーの後部座席で溜息をつく私。

ガッカリしていた。

そして切ない気持ちでいっぱいだった。

 

あのままの富永さんでいてほしかったなぁ。

私の知っている富永さんのままでいてほしかったなぁ。

 

なんだかいたたまれない気持ちでタクシーの窓から景色を見ていた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

この後私は富永さんと3回ほど飲みに行き、その度に『援助交際』をします。

でも切なさと虚しさに耐えられなくなり、お断りをして結局私の電話番号も変えてしまうという行動にでました。

富永さんは「私のカラダが忘れられない」と言いながら、最後まで私にお願いをしていました。

もうね、それ自体が切なくてね。

 

今富永さんがどこでどうしているのか、私は知りません。

でもとてもお世話になったし、今でも思い出すと「ふふ」と笑ってしまう思い出の方が多い。

 

淋しかったんだろうな。

私もその時淋しかったし、それが痛いほどわかってしまったんだろうと思います。

 

 

てことで!

 

『富永さんは有里ちゃんを抱くことができた!』

 

でしたー!

 

どう?

どう思った?

 

 

そうそう。

こんな物が出てきたから載せちゃおう。

こういうの載せるとリアルに感じませんか?笑

f:id:yukiukix:20190217113345j:plain

 

私の記憶では『帰ってから開けて♡』だったのですが、『♡』なんてついてなかったことに驚いております。笑

記憶って曖昧なのね。

 

 

また書きますね。

質問もよかったらどうぞ。

 

 

 

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はじめに。 - 私のコト

コラム~有里ちゃんこぼれ話①~

 

みなさんこんにちは。

過去有里ちゃんだった(と思われる)ゆっきぃです。

 

これから何話かに渡って、連載の時に書けなかった話しや取りこぼしたエピソードを書いていきたいなぁと思っております。

面白いかどうかわかりませんが、「あー!これ書いておけばよかったー!」と私が思った出来事や、「これってどうなの?」という質問なんかに答えていこうかと考えています。

 

もし「これもっと知りたい!」や「この時どう思ったん?」とかの書いて欲しいことがある方がいらっしゃったらメッセージやコメント欄にどうぞ。

書けるかどうかわかりませんが頑張ります。

(批判とかチャカしたようなコメントはいりませんよー。)

 

さて今回はずーーっと読んでくださったMさんからの質問に答える形で書いていこうかな。

 

Mさんからの質問は

 

『中絶手術後、剃毛による仕事への支障はあったのか?』

『有里ちゃん専用電話を持った富永さんは結局有里ちゃんを抱けたのか?』

 

でした。

 

この『剃毛』については書こうと思ってたのに忘れちゃったんですよー。

この質問をくれたのは女優さんもやってらっしゃる素敵な女性。

さすが、目のつけどころが違うっ!!笑

 

まず『剃毛問題』。(←言い方。

 

有里ちゃんは中絶手術をして1週間ほどで仕事に復帰いたします。

さて、シモの毛を綺麗に剃られてしまった有里ちゃんの1週間後のアソコはどうなっていると思います?

 

そう。

 

ジャリジャリ。

ジャリジャリなのです。

 

悩みましたよー。

これ、お客さんどうなの?って。

コバくんにはどうにでも言えるからなんとも思っていませんでしたけどね。

 

ソープ嬢はマットでも椅子洗いでもオマタをいろんなところにこすりつけます。

これを『タワシ洗い』と言うんですが、この時点で小娘有里ちゃんのオマタにはタワシがありません。

ただジャリジャリしているだけだし、これが気持ちいいとはいえない…んじゃないかと思ってました。

まぁ『タワシ洗い』事態も気持ちいいかどうかわかりませんけど。笑

 

でも、この私のオマタの毛が生えそろうのを待って仕事を休むなんてなんだか嫌だ。

 

うーん…

どうしよう…

 

そこで有里ちゃんは賭けにでます。

 

お客さんになんて言ったと思います?

 

これってお客さんにとってどうなの?と思いながら、有里ちゃんはこんなセリフを用意しました。

 

「前にお客さんにどうしても!と頼まれて、毛を剃られちゃったんだぁ。だから今こんななんだけど…大丈夫ですかぁ?」

 

そう。

架空のお客さんに頼み込まれて毛を剃らせたという設定を用意したんです。

 

このセリフを用意しながらも小娘は考えます。

 

お客さんは他のお客さんのことを匂わせられるのってどうなんだろう?と。

 

『他のお客さんに剃られちゃった』と聞いて、どう思うのだろうか?と。

 

もしかしたら笑ってくれるかもしれない。

もしかしたら「へー!そんなこというお客さんいるんだー!」って話しがはずむかもしれない。

 

でも逆に「そんなん嫌や」と言われるかもしれない。

もしかしたらもう来てくれなくなるかもしれない。

 

うーん…と頭をひねって考えました。

他になんかいい方法ないかとも考えました。

 

でも小娘の頭ではこれ以外考えられなかったのです!

 

さあ!賭け本番!

内心ドキドキしながら、でも平常心を装いながら、目の前のお客さんに打ち明けます。

 

「あんな…実は他のお客さんに前にどうしても剃らせてくれって懇願されてな…今こんなんやねん(*´Д`)これ、大丈夫ですか?あかんかなぁ?」

 

ちょっと恥ずかしがりながら、そしてちょっと申し訳なさそうに言う小娘有里。

内心バクバクしながら。

 

さあ!

この賭け、どう出る?!

 

 

 

「え?!…へーーー!そんなことがあるんやぁ~。それは難儀やったなぁー!そいつ変態やなぁ。(;'∀')別にかまへんよ。ていうかおもろいなぁ。」

 

 

 

小娘はホッと胸を撫で下ろし、心の中でガッツポーズをとりました。

そしてジャリジャリのオマタを駆使してサービスを施したのであります。

 

お客さんは思ったよりも喜んでくれて、「初めての感触やなぁー!」と言っておりました。

 

私はちゃんと私のオマタが『タワシ』に戻るまで、そのバクバクの告白を続けたのですが、そのお客さんだけでなく概ねどのお客さんも満足してくれる、もしくはなんとも気にしていない様子でした。

 

そう!

小娘は賭けに勝ったのです!!

 

ということで、Mさんの最初の質問の答えはこうです。

 

『剃毛後はお仕事に支障が出ると思っていたけれど、結局支障にはならず、案外喜ばれた。』

 

そして小娘のオマタは順調に『タワシ化』していったのでございます。

 

あはは(;'∀')なんのこっちゃ。

 

 

今回はここまで。

次回は『有里ちゃん専用電話を持った富永さんは結局有里ちゃんを抱けたのか?』の質問に答えていきます!

どう?

どうだと思います?

 

では。

お楽しみにー!

 

 

 

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あとがき

 

最後までお読みくださったみなさま。

ほんとにほんとにありがとうございます!!

こんなに長いお話を読んでくださったなんてとてもありがたいです。

 

いかがでしたでしょうか?

この物語を読んで貴方は何を感じ、どんな時間を過ごしたのでしょうか?

 

このお話は私の幼少期から22歳までのお話し。

主に21歳から22歳までに体験した雄琴ソープランドでの出来事を綴っております。

登場人物の名前や建物などの固有名称はほとんど仮名を用いていますが(たまーにホントの名前だったりしてます^^;)、ほぼノンフィクションです。

ただ、この物語は全て私の記憶を紐解いて書いているものですので、時系列が違っていたり、セリフは私が作り上げたものが入っているかもしれません。

ですが、起こったエピソードや大まかな背景は全て実際に起こった&私が体験したことばかりです。

 

この物語はかなり前からずっと書きたいと思い続けていたものなのですが、内容が内容だけに書き始めるのにとても勇気がいりました。

私には現在7歳の娘がいて、そして最愛の夫がいます。

自分の母親が過去にソープ嬢をやっていたことを娘がどう思うのか。

そして最愛の旦那さんは私の過去を全部知ってはいるものの、これだけリアルに私が体験をしたことを知ったらどう思うのか。

そして読んで下さった方々が批判的な反応をしたら、私は、家族は、どうなってしまうのだろうか。

そんなことをたくさんたくさん考えました。

でも、やっぱり私は私の体験を面白いと感じていて、『書きたい!』と思っていたのでした。

 

そんな私を強く後押ししてくれたのは最愛の旦那さま、亮一さんです。

 

『ゆっきぃが書きたいなら書いたらいいよ。俺がそれをどう思おうがそれは俺の問題でしょ。』

 

亮一さんのこの言葉。

冷たく聞こえるでしょうか?

私にはものすごく優しく響きました。

 

『私が面白いと思っていて、書きたいなら書いたらいい。誰がそれをどう思おうとそれはその人の問題だよ。』

 

私にはそう聞こえました。

 

そんな言葉を受け、ドキドキしながら書き始めた私はいつの間にかこの自分の過去の物語に没頭し始め、まるで別人のことを書いてるような気持ちになりました。

小娘有里がまだこの世に生きているかのような錯覚に陥りました。

そして私は私の過去をとても愛しく感じ、小娘有里のことが大好きになりました。

私は私のことが大嫌いだった過去を大好きになったのです。

 

『私は私のことが大嫌いだった過去をそのまま大好きになった』のです。

 

これもひとえに温かい目で読んで下さった貴方のお陰です。

この文章を読んで下さっている貴方のお陰なのです。

 

ほんとうにありがとうございます。

 

この後小娘がどうなっていったのかが気になると何人もの方に言われました。

今の私にどうやってなっていったのかが一番気になる。と。

 

私も気になるーーー!笑

 

この後のお話を書くかどうかはまだ決めておりません。

もし『書いて欲しい!』と思った方はメッセージ下さいね。

もしかしたら貴方の一言で書くかもしれませんので。笑

 

今私はとても幸せに過ごしております。

小娘有里はこの後、のたうち回って悩みまくってたくさん泣いて転げまわったけれど、

こうやって幸せに生きております。

 

貴方の今現在はどんな感じでしょうか?

今どんな感じでも大丈夫。

 

だってこんなめっちゃくちゃな過去を過ごした私がこうやって幸せに過ごしているんですから。

 

こうやってこのお話を書き上げられたことに感動を覚えながら、そしてこの文章を読んで下さっている貴方の幸せを願いながら、あとがきを終えたいと思います。

 

またぜひお会いしましょう。

心から感謝しております。

 

もう一度。

ありがとうございました!!

 

ゆっきぃ

 

 

 

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