私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

私の自叙伝です。雄琴ソープ嬢だった過去をできるだけ赤裸々に書いてます。

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コンコン…

 

個室のドアが小さくノックされた。

 

「はーい」

 

返事をしてドアを開けると、上田さんが乾きものとお菓子を数種類お皿の上に乗せて持って来てくれていた。

 

「あ、ありがとう。無理言ってごめんやで。」

 

ドアから顔を出して小さな声で謝る私。

 

「いや。こんなもんしかなくてな。平気か?」

 

上田さんも小さな声で返す。

 

「うん。充分。」

 

「いや。そうやなくて、おっさん平気か?」

 

上田さんが心配してくれている。

ボーイさんに心配をかけるなんて…

自分が少し恥ずかしくなる。

 

「あぁ。平気平気。たった90分やから。」

 

笑顔で答える。

 

そうたった90分。

12時~24時までの勤務時間の中のたった90分だ。

 

「そうか。なんかあったらすぐコールしぃや。すぐ来るからな。」

 

すぐ後ろに中島さんがいるのに、上田さんはそんなことを言った。

小声だとはいえ、敏感なお客さんだったら何か勘付いてしまう。

 

「ありがとう。大丈夫やから。」

 

ひときわ小さい声で上田さんに言う私。

 

「おう。じゃ。」

 

パタン。

 

上田さんが優しくドアを閉めた。

 

「お待たせしましたー!おつまみ持って来てくれたで。こんなんしかなかったって。」

 

私はなるべく笑顔で、なるべくフランクに中島さんに声をかけた。

 

「ん?まぁええか。ないよりはええな。有里。水割りくれ。」

 

ビールをさっさと飲み干してしまった中島さんは水割りを催促した。

さっきビールと一緒に水割りセットも持って来てもらって正解だった。

 

「はいはい。…中島さん、飲み過ぎなんやないですか?大丈夫です?」

 

フルフルとずっと震えている手が気になる。

震えが前よりも増しているから。

 

「ん?大丈夫ってなんや?俺にはわからん。有里は大丈夫なんか?わははは。」

 

中島さんは水割りをグビグビと飲みながら訳の分からないことを言った。

 

「私?うーん…大丈夫なんやないですかねぇ。どう思います?」

 

私も適当に答える。

 

「お?お前か?大丈夫やないやろー?!お前は大丈夫やない!!わはははは!」

 

1人で上機嫌だ。

 

「なんですか?それ。ひっどいわぁ。」

 

私も水割りに口をつける。

 

「わははは。お前はあかん!そうやろ?まぁ俺もやけどな。わっははは。」

 

何言ってるんだ?

このおっさん。

 

「そうや、有里。あれ、なんやったっけ?切り…なんやったっけ?長くするやつなんやったっけ?あれしといてくれ。」

 

きた。

切り返しの要請。

断らなきゃ。

嘘をついて断るのは緊張する。

 

ドキドキドキドキドキ…

 

「あーわかりました。切り返しですよね?今聞いてみます。」

 

「おう。そうやそうや。その切り…それや。」

 

中島さんは「うんうん」と頷きながら新しく作った水割りに口をつけた。

 

ドキドキしながらフロントにコール。

 

プルルルル…

 

呼び出し音が受話器に鳴り響く。

 

ガチャ。

 

「はい、フロントです。」

 

富永さんの落ち着いた営業用の声が聞こえる。

 

「有里です。お客様が切り返しをご希望なんですが…」

 

緊張が富永さんに伝わりませんように。

恥ずかしいから。

 

「あー…この後はアカンのやぁ。すまんのぉ。断ってくれるか?」

 

フロントの声が受話器から漏れ聞こえてしまうかもしれないことを考慮して富永さんが嘘をついてくれている。

申し訳ない…

 

「あー…そうですか。わかりました。はい。」

「頼むわな。」

「はい。」

 

返事をして受話器を耳から外そうとしたその時。

極々小さな声で富永さんがこう言った。

 

「有里。もう少しや。頑張れ。」

 

その言葉に一瞬戸惑う。

そしてなんて申し訳ないことをしているんだろうと後悔の念にかられる。

 

「はい。わかりました。」

 

言葉に詰まりながらなんとか返事をした。

 

「どうやった?何時までいられる?もう二回くらいとっておけばよかったか?」

 

フルフルと震えながらニヤニヤ笑って私に言う中島さん。

 

「あー…次の予約が入ってしまってるみたいでダメらしいです。」

 

ドキドキしながら嘘をつく私。

なんでドキドキしてるんだ?と思いながら。

 

「お?なんて?何がダメやって?」

 

切り返しできるもんだと思っている中島さんは私の返事の意味が理解できなかったようだった。

 

「いや…あの、切り返しできませんでした。ごめんなさいね。」

 

床にペタンと座りながら中島さんに再度伝える私。

ごめんなさいなんて思ってないけど。

 

「なんでや?できひんのか?」

 

急に怒った顔になる中島さん。

唾を飛ばしながら怒っている。

 

「あー…はい。なんか次の予約が入ってるみたいで…」

 

「どうにかできひんのか?予約を断ってもらうとかできひんのか?こっちのが先にきてたんやから!」

 

唾を益々飛ばしながら怒っている。

私はその中島さんの姿を怖いと感じながらも、若干腹が立ってきていた。

 

「いや…もう予約とってしまったんで変更は無理ですねぇ。」

 

腹が立っていることを必死で隠し、冷静に答える。

 

「俺がTELしてやる。フロントに言えばええんやろ?」

 

中島さんはフラフラと立ち上がり、インターホンの受話器をとろうとした。

 

「いや、もう無理ですよ。中島さんが言ったって今日は無理ですよ。ごめんなさいね。」

 

立ち上がった中島さんをなんとかベッドに座らせる。

 

「今度からもし切り返ししたい時があったらもっと早く言ってくださいね。ね?」

 

「…なんや。今日はじゃあ何時までいられるんや?」

 

中島さんは渋々と口をとんがらせて私に聞いた。

 

「えーと…13時35分には出ないとですね。」

 

「えぇ?今何時や?」

 

時計を見るともうすでに12時30分を過ぎていた。

 

「もう1時間もないやないけ!はよ言えやぁ。」

 

唾を飛ばして抗議する中島さん。

 

「え?まだ1時間あるやないですか。どうしますか?お風呂入ります?」

 

なんとかにこやかに答える私。

抗議されても絶対ビクつくもんか!と踏ん張る。

 

「…う…そうやな…入るか。」

 

拗ねた子供のような態度。

下を向いて小さな声で「入るか…」と呟いている。

 

「…歯ぁ磨いてくれ。」

 

まだ服も脱いでないのに歯を磨けと言ってくる。

いつも私が嫌がることを言って喜んでいる中島さんが嫌でたまらない。

 

「…だから歯ぁ磨くの嫌なんですよ。怖くて嫌です!」

 

いつも私はこうやって断る。

歯を磨く行為が嫌なんじゃなくて、ほんとに傷つけてしまいそうで怖いから。

 

「ええから!磨いてくれ。あー。ほら。」

 

ベッドに腰かけたまま口を開けている。

こうなるとほんとにいう事を聞くまでこのままになってしまう。

中島さんの相変わらずな態度にげんなりする。

 

「…ここでは無理です!とりあえず服脱いでください!ほら!」

 

顎を手で押さえ、無理やり口を閉じさせる。

そして服を無理やり脱がそうとした。

 

私のその行動が中島さんを喜ばせてしまった。

 

「わははは!無理やり顎を上げる奴おるか?!お前アホやなぁー!」

 

「もう!はよ脱いでくださいよ!時間なくなりますからね!」

 

私は中島さんの服を脱がせることを止め、自分の服をさっさと脱いで浴室に向かった。

 

「なんや。脱がせてくれんのか?冷たいやないかぁ。有里!脱げへん。自分じゃ脱げへん。こっちこい。」

 

私を大声で呼ぶ。

これもいつものことだ。

 

「もー!はよ脱いでくださいよー。はい!はい!」

 

私は渋々ベッドのところまで戻り、中島さんの服を大雑把に脱がせた。

イライラしながら。

 

「乱暴やなぁ。お前は乱暴な女だ!ほら!はよ立たせてくれ。」

 

ニヤニヤと笑いながら中島さんは私に向かって両腕を差し出した。

 

「はぁーーー…」

 

大きなため息をつきながら中島さんの両腕を掴み、立ち上がらせる。

 

「おっとっとっと~。お前立たせるの下手やのぉー。ここは上手くやってくれな困るでー。」

 

中島さんは「ここ」と言いながら自分のおちんちんを指差した。

ニヤニヤと笑いながら。

 

「はぁ?私が上手くやっても中島さんのが元々勃たへんのちゃうんですかぁ?!」

 

私は笑いながら皮肉ったっぷりに返事をした。

もうどうなってもいいや。

そんな気分だった。

 

が。

 

こっちの思いとは裏腹に、中島さんにとって私の返しは大好物だったらしい。

 

「わははは!お前、ひどいこと平気で言うなぁ。」

 

中島さんは私に手を引かれてスケベ椅子にドスンと腰かけた。

 

「ほら。はよカラダと歯ぁやってくれ。」

 

両手を広げて口を大きく開ける中島さん。

ほんとにイライラする。

 

「カラダを洗うんで口は閉じてください!」

 

私はまた顎をグッと押し上げて口を閉じさせた。

 

「わははは!こんなことやる奴おるか?お前ほんまひどいな。」

 

ひどいと言いながら嬉しそうにしている。

もうこうなったらガンガンやってやれ。

 

「はい。カラダ洗うの終わりました。歯は磨きたくないんで自分で磨いてくださいね。はいどーぞ。」

 

私はカラダを洗い終えるとコップと歯ブラシを中島さんに手渡し、さっさと湯船に入ってしまった。

 

「お?なんや?!磨いてくれへんのか?先に風呂入るってひどいやないかぁ!」

 

若干怒っている中島さん。

もう知らん。

 

「嫌なもんは嫌なんですぅ。歯茎に傷つけたら嫌やもん。自分で磨いてください!」

 

きっぱりと言った。

顔をそむけながら。

 

「なんや…。磨いてくれへんのか…」

 

私のきっぱり具合に驚いたのか、中島さんはブツブツと言いながら自分で歯を磨いていた。

 

「おい有里。シャワーだせ。歯ぁ磨いたから流したいんや。有里!」

 

泡だらけの口で私に命令する中島さん。

 

「はいはい。」

 

私は湯船から出てシャワーを出した。

 

「なんや。冷たいなぁ。怒ってるんか?」

 

口をゆすぎながら私に聞く。

 

「え?」

 

答えに困る。

怒ってる?

私怒ってるのかな。

 

「…別に怒ってませんよ。お風呂入ります?」

 

怒ってないと答えてしまった。

聞かれると自分の感情がよく分からなかったから。

 

「おう。入るわ。ほら!」

 

また私の目の前に両手を差し出す。

 

「はいはい。」

 

 

転ばないように気をつけながら2人で湯船につかる。

 

「マットは?します?」

 

一応聞く。

どうせしないんだろうけど。

 

「マットか。ええわ。」

 

ほらやっぱり。

 

「SEXは?します?」

 

しないとはいわないと思いながら聞く。

 

「ん?…わからん。」

 

え?

わからん?

 

意外な答えに驚く私。

 

「え?しないかもしれないんですか?」

 

自分で聞いといてびっくりしてしまう。

 

「…勃つかわからん。時間もあんまりないやろ?」

 

ぶっきらぼうに言う中島さんがなんだかちょっとだけ可哀想になる。

 

「あー…じゃあもう出ますか?」

 

「おう。ほら!」

 

中島さんは両手をまた突き出して「立たせろ。こっちも勃たせろよ。」と言った。

 

「こっちはわかりませんよ。まぁ一応頑張りますけど。」

 

私がそう言うと中島さんは「わはは!一応ってなんや!」と笑った。

 

 

「有里。こっちにお尻向けろや。」

 

中島さんはベッドに寝っ転がると私にシックスナインの体勢をとらせた。

私が一番きらいなやつだ。

 

中島さんの顔の上にまたがり、まだふにゃふにゃのおちんちんを口に含んだ。

 

ベチャ!ベチャベチャベチャベチャ…

 

中島さんは私の股に顔をうずめてベチャベチャと音を立てて舐めまくった。

 

ズビ…ズビビビビ…

 

酷い音を立てながら私の股を吸い上げる。

 

「あぁ…んああぁ…」

 

まるで気持ちよくないけど一応声は出す。

それのがおちんちんが反応するからだ。

 

右手で支えているおちんちんは未だなんの反応もない。

 

「んん…んぁぁ…ああー…」

 

喘ぎ声を強化する。

なんとか早く反応させたい。

 

「…気持ちええか?」

 

中島さんが股から顔を離して聞いてきた。

 

「あ…はい…気持ちいいです…」

 

嘘だけど。

 

「もっと…口使ってくれ…」

 

中島さんがフェラチオの催促をしてくる。

 

「はい…」

 

私は適度に喘ぎ声を交えながらフェラチオに集中する。

ムニムニと口を動かして吸い上げたり、口の中で舌を動かしてなんとか勃起させようとした。

 

ムニ…ムニムニ…

 

ちょっとずつ中島さんのおちんちんが反応し始める。

 

おし!

もうすこしだ。

 

「もうおっきなったか?もう入るか?」

 

あと少しのところで中島さんが声をかける。

 

「いや…もう少しです。」

 

「もうええやろ。もう入るやろ?」

 

自分の手をおちんちんに持って来て大きさを確認する中島さん。

 

いや、だからもう少しって言ってるじゃん。

 

「…まだやな。」

 

フェラチオを中断したことで大きくなりかけていたおちんちんが小さくなっていってしまう。

 

もーーー!!

せっかくここまでやったのに!!

 

イライラが募る。

ただでさえシックスナインが嫌いでイライラしてるのに。

 

「有里。上に乗るわ。」

 

中島さんが急に体勢を変えようとする。

まだ勃起してないのに。

 

「え?あ、はい…」

 

私をベッドに寝かせ、自分が上に乗っかってきた。

そしてまだ半勃ちにもなっていないおちんちんを私の膣の入口に押し当てた。

 

「いや…あの…まだ入りませんし、それにまだコンドーム着けてませんよ。」

 

腰をくねらせて拒否する私。

 

「え?別に着けんでもええやろ?コンドーム着けてる時間にもっとしぼんでしまうわ。」

 

無理やり挿入しようとする中島さん。

 

は?

何言ってんのこの人。

頭おかしいんじゃないの?

 

「いや…ダメです。しかもこれじゃ入りませんて!」

 

なんとか逃げる私。

 

「ええやろが。別に病気なんてもってへんよ。はよせんと時間がなくなるしもっとしぼんでしまうやないか。」

 

さっきまでフルフル震えていたのが嘘のような力。

中島さんは私の股の間に自分の下半身をねじ込んだまま、なんとか挿入しようとするのを止めなかった。

 

「ちょ…」

 

私はハラワタが煮えくり返る様な思いでなんとか抵抗をしていた。

 

 

つづく。

 

 

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159 - 私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

 

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