私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

私の自叙伝です。雄琴ソープ嬢だった過去をできるだけ赤裸々に書いてます。

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あれからあきらさんは割とおとなしく仕事をしてた。

いや、おとなしいどころか理奈さんと私にかなり気を使うようになっていた。

 

「有里ちゃん。これ買うてきたんやけど食べる?」

「有里ちゃん、昨日このマンガ売ってたで。読んでな。」

「有里ちゃん、こないだお客さんが有里ちゃんのことめっちゃ褒めとったわぁ。すごいいい子やって言うてたで。さすがやな。」

「有里ちゃん今度いっしょに飲みに行かへん?おごるわー。」

 

あきらさんはそんな言葉を私に毎日かけてきた。

そのあきらさんの行動はあまりにもわかりやすくて笑ってしまうくらいだった。

 

杏理さんは相変わらずあきらさんとつるんでいたけど控室ではおとなしくしていた。

もちろん前のようなコソコソ話しをすることもなくなっていた。

 

あきらさんのわかりやすい『おべっか』にたまに辟易とすることもあるけれど、概ねストレスのない控室に戻っていた。

 

 

そんなある日。

 

いつもほとんど控室にいない(お客さんに入りっぱなしで)乙葉さんが珍しく長い時間控室にいた。

 

乙葉さんはほとんど女の子と交流を持たない。

控室にいるときはいつもぐったりとしているか漫画を読んでいるか小さく丸まって寝ているかだった。

 

私は乙葉さんに興味を持っていて、少しでもしゃべりたいといつも思っていた。

乙葉さんの人気の秘密を知りたかったし、何を思っているのか聞きたかった。

 

今日の乙葉さんはずっとテレビを観ている。

そしてボーっとしていた。

控室には私と理奈さんと乙葉さんの3人。

 

チャンスかも。

 

私はそう思い、乙葉さんに話しかけた。

 

乙葉さんいつも忙しいですね。体調大丈夫ですか?」

 

そんなにしゃべったことないんだから最初はこれくらいからだろう。

 

「え?うん。ありがとう。大丈夫やで。」

 

乙葉さんは私が話しかけたことを嫌がることもなく、ニッコリ笑顔でそう返した。

 

 

う…

 

私はその笑顔に違和感を覚えた。

その笑顔は驚くほど不自然で完全なる防御のように見える。

 

「…今日はこの後もたくさん予約入ってるんですよね?いつもすごいなぁと思ってます。」

 

私はめげずに話しかけた。

さっきの「う…」は気のせいだと思いたかったから。

 

「えー。ありがとう。そんな…全然すごくないでぇ。私なんてすぐ辞めてしまったりするからなぁ。有里ちゃんのほうがすごいやんかぁ。」

 

髪の毛を不自然に触りながら、そしてさっきの笑顔のまま、乙葉さんはそう答えた。

『有里ちゃんのほうがすごいやんかぁ』の言葉に全然気持ちがこもっていない。

そして謙遜が下手だった。

 

「辞めてしまってもこうやってたくさんのお客さんが待っててくれるんですから、そこがすごいですよねぇ。」

 

乙葉さんは自尊心をくすぐれば話してくれる人なんじゃないかと感じた私は、ちょっと狡いけどわざと褒めるような言葉を投げかけてみた。

 

「そうやなぁ。ほんまありがたいと思ってるわぁ。ずっと待ってるって言うてくれるお客さんがいてくれるから甘えてるんやな。んふふ。」

 

 やっぱりか…

 

私は自分の予想が当たったことを確信していた。

乙葉さんは謙虚そうなふりをしているだけで、最後の『んふふ』には女のいやらしさがかなり感じられた。

 

「もう何年もこんなに人気があるんですよねぇ?すごいなぁ。乙葉さんはお客さんに対してどう接しているんですか?何か気をつけてることってあります?乙葉さんの接客の秘訣、教えてほしいなぁ…。」

 

私は「これはいける!」と思い、ここぞとばかりに聞いてみた。

ほんとに聞いてみたい事だったから。

 

「えー?そうやなぁ…。ただ一生懸命やってるだけやでぇ。私不器用やから一生懸命やるしかないんやぁ。そやからいつもお客さんに心配されてしまうんよぉ。んふふ。

『お前働きすぎやぁ』ってみんなに心配されてるんよぉ。んふふふ。」

 

…うーん…

 

乙葉さんは可愛らしい顔でそう言った。

でもその言い方や仕草になんともいえない腹立たしさを感じる。

 

「そうなんですかぁ。やっぱりすごいなぁ。乙葉さん!乙葉さんは何か得意技とかあるんですか?!マットが得意ーとか何かあります?」

 

もうこうなったら色々聞いてしまえ。

ちょっと気を良くしていそうだし。

 

「えー!そんなんなんもないなぁー。マットも好きやけど普通やと思うでぇ。んふふ。」

 

相変わらずの不自然な笑顔。

不自然な仕草。

 

あー…この人は女の子と話すのが苦手なのかもしれない。

 

乙葉さんめっちゃおっぱいデカいやないですか?!パイズリ…とか…します?」

 

私のおっぱいは小さい上に離れていた。

なのでパイズリができない。

私の密かな憧れが『パイズリ』だった。

(パイズリって言葉もなんかすごいね。笑)

 

「えー?!まぁよくリクエストされるでぇ。んふふふ。」

 

「え?!やっぱりパイズリしながらおちんちんくわえるんですか?こうやって?」

 

私はジェスチャーを交えながら乙葉さんに食いつくように質問した。

 

「あはは。有里ちゃんおもろいなぁ。まぁそうやで。」

 

お!笑った!

今のは結構本気で笑ってた!

この調子!

 

「それって気持ちいいんですかね?パイズリって気持ちいいんですかね?お客さんどう言ってます?」

 

「えー?まぁ喜んではいるけどなぁ。どうなんやろ?」

 

乙葉さんがかなり自然な態度になってきた。

 

やった!

 

私が次々に乙葉さんに質問している時、理奈さんが仲間に入ってきた。

 

「まぁた有里ちゃんがパイズリのこと聞いてる!有里ちゃんこないだも私に聞いてたやんか!あははは。」

 

「そうなん?有里ちゃんウケる!んふふふ」

 

「だって憧れてるんだからしょうがないやん!で?どないなんやろ?気持ちええんかな?」

 

「気持ちよくはないんちゃう?気分やろ?なぁ?乙葉ちゃん。」

 

「どうなんやろなぁ。まぁ気分なのかもしれんなぁ。」

 

やった!

理奈さんも巻き込んで会話できてる!

こりゃもうパイズリの話しで盛り上がるしかない!

 

「ちょっと私の腕でやってみてよ!はい!」

 

私は前腕を理奈さんほうに差し出した。

 

「はー?!嫌やわぁー!有里ちゃんアホやなぁ!あははは」

 

「なんで?ええやんか!ちょっと挟んでみてや!じゃ乙葉さんお願いします!」

 

私は前腕を差し出しながら乙葉さんの方を向いてグッと頭を下げた。

 

「んふふふ。有里ちゃんおもろいわぁ。ちょっとだけやでー。」

 

乙葉さんは笑いながら私の前腕を豊満な胸で優しく挟んだ。

 

「で、こうやって挟んで上下に動かしたり…こうやってパフパフしたりぃ…そんな感じやでぇ。んふふふ。なにやってるんやろ?私。」

 

楽しそうに笑っている乙葉さんはとても可愛かった。

 

「うおー!すっごい柔らかい!!これはすごい!うわーー!めっちゃ気持ちいいー!羨ましすぎる!!うおーー!!」

 

乙葉さんのおっぱいはほんとにめちゃくちゃ柔らかかった。

ほんとにフワッフワだった。

 

「これはやって欲しいわぁー!私が男だったらやって欲しいわぁー!しかも口でくわえてもくれるんでしょ?これはたまらんわぁー!」

 

私が大感動している姿を見て、乙葉さんはクスクスと笑っていた。

 

「え?そんなにええん?ちょっと乙葉ちゃん。私にもやってやー。」

 

理奈さんが乙葉さんに頼んでいる。

面白い。

 

「え?理奈ちゃんも?んふふふ。ちょっとだけやで。」

 

乙葉さんも楽しそうに答えていた。

 

「おおー。うん。うん。有里ちゃん。これは気持ちええなぁ。これは気持ちええわ。うん。あはははは。」

 

「そうやろ?すごいやろ?これはたまらんやろ。じゃ今度理奈さんね。はい!」

 

「はー?私も?」

 

「そりゃそうやろ!できるんやからやってやぁー!おっぱい感触比べやんかぁー」

 

「じゃあええよー!ちょっとだけやで♡」

 

理奈さんがニヤリと笑いながら私の前腕をキュッとおっぱいに挟む。

 

「おー!これまた全然違う!なんか弾力がある!これも気持ちええわー!」

 

「どう?乙葉ちゃんと比べてどんな感じ?」

 

「そうやなぁー。乙葉さんのはフワッフワで包まれてるぅーって感じなんやけど、理奈さんのは…あ、ちょっと人差し指でやってみていい?」

 

「あははは。なんやそれ!ええよ。」

 

「うーんとね、理奈さんのは包まれてる&刺激っ!って感じ。跳ね返すねー!って感じ。あはははは。通じる?」

 

「あはははは。なんやそれー!」

 

「えー!なにそれぇー。私もやって欲しいー!」

 

乙葉さんが楽しそうに人差し指を出してきた。

 

「お!いいですねぇー!やってもらってくださいよぉ。いつもやる側なんやからぁー。あははは。」

 

「ちょっと有里ちゃん。誰のおっぱいやと思ってるん?あははは。」

 

乙葉さんが理奈さんのおっぱいの谷間に自分の人差し指を差し込む。

 

「んーー…おお!これは気持ちええなぁー!んふふふふ。」

 

私の目の前で雄琴で超有名な2人のソープ嬢がおかしなことをしている。

 

「あはははは!何これ?!おもろいなぁー!こんなにすごい2人が変なことしとるー!!」

 

私がそのことを指摘すると2人がこっちを見て笑った。

 

「あははは!ちょっと!やりだしたの有里ちゃんやろー!」

 

「んふふふ。なんで私理奈ちゃんのおっぱいの間に人差し指いれてるんやろ?んふふふふ。」

 

 

楽しかった。

乙葉さんの自然な笑顔が見られて嬉しかった。

 

「ちょっと!今度は有里ちゃんやで!やってみぃや。出来るんちゃう?」

 

理奈さんが笑いながらそう言った。

 

「え?!出来るわけないやん!何度も挑戦させられたわー!お客さんに!めっちゃ真ん中に寄せたっちゅうねん!あはははは!」

 

これはほんとのこと。

 

「いや。やってみなわからん。やってみよう!」

 

「そうやんなぁ。やってみよう!んふふふ。」

 

こともあろうか超有名ソープ嬢2人がかりで私にパイズリをやらせてみようの時間になってしまった。

 

「えー!じゃあ挑戦しますかぁ。こうでしょ…うんっと…」

 

私は自分のおっぱいをグッと真ん中に寄せた。

 

「ほら!今今今!ここに指入れて!!」

 

「わかった!いくで!」

 

理奈さんが人差し指をかろうじてできた私のおっぱいの谷間にグッと差し込んだ。

 

「どう?!どう?!」

 

「もっとこうした方がええんちゃう?!」

 

乙葉さんが私のおっぱいを左右両側からさらにグッと寄せる。

 

もうなんだかめちゃくちゃな光景だ。

面白い!

 

「うーん…無理やな。やっぱり無理やったな。」

 

理奈さんがニヤニヤしながらスッと人差し指を引き抜いた。

 

「ちょっとーーーー!!だから言うたやんかーー!!」

 

「あははははは!」

「あっははははは!」

 

理奈さんも乙葉さんも大笑いだった。

 

「ひどい!!あっはははは!」

 

私も大笑いだった。

 

「あーおもろかったー。あ!私そろそろお客さん来る時間やからちょっと準備してくるね。」

 

乙葉さんが楽しそうにそう言った。

 

「あ、そうですか。おもろかったですねぇー。いってらっしゃい!」

 

「あーおもろかったー。乙葉ちゃん、がんばってな。無理せんとな。」

 

「うん。ありがとう。」

 

乙葉さんの笑顔は最初にみたそれとは別物になっていた。

私は乙葉さんとの距離が縮まった気がしてなんだか嬉しかった。

 

 

それからは店で顔を合わせると乙葉さんの方から話しかけてくれるようになっていた。

 

「有里ちゃんこないだな、お客さんにパイズリ頼まれた時笑ってしまったわぁ。んふふふふ。」

 

そんな感じに。

 

相変わらず毎日満員御礼どころかキャパオーバーのお客さんの数をこなしていた乙葉さん。

私と理奈さんはいつも心配していた。

乙葉さんとなんとなく前よりも仲良くなったことでその心配も大きくなっていた。

 

 

そんなある日。

 

お客さんから上がって控室に戻ると大変なことが待ち受けていた。

 

 

 

つづく。

 

 

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136 - 私のコト

 

 

 

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