私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

私の自叙伝です。雄琴ソープ嬢だった過去をできるだけ赤裸々に書いてます。

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「おおう…おおう…」

 

おじさんは私の下で恍惚の表情を浮かべながら呻いている。

片手でマットの枕部分を掴みマットからなんとか落ちないようにしながら、もう片方の手で私の腰を抱いてぐいぐいと腰を動かしてくる。

 

「あぁっ…あ!あーん!」

 

おじさんのおちんちんは割と大き目で固かった。

グイグイと腰を動かされると痛みが走る。

私も我ながら喘ぐ演技がうまくなったもんだと自分で自分にあきれていた。

 

かなりの興奮具合に『もしかしてマットでイクのかも?』と思った時、おじさんはフッと動きを止め、私をマットの上で四つん這いにさせた。

 

「え?…え?」

 

手元も着いている膝もかなり不安定だ。

今にもツルンと滑ってしまいそうになる。

 

「はぁはぁ」

 

おじさんは興奮した息遣いのままバックで挿入してきた。

 

「ああっ…」

「うおう!うおう!」

 

まるで気持ちよくない。

滑らないように、おじさんがマットから落ちないように気をつけるので精一杯だ。

 

おじさんのピストン運動が激しくなると同時に、マットの上の私のカラダもその動きに合わせてスルスルと動いてしまう。

なので結果あまりピストン運動が生かされていない状態になっていた。

おじさんがトンと突くと私がちょっとスルーと動く。

なんとか手で踏ん張ろうとするけれどちょっと動いてしまう。

 

なんじゃこれ?!

なんか面白いことになってますけど?!

 

激しく突こうとしてもスルーと私のカラダが動いてしまうことで、なんとなく消化不良な状態になっている。

 

「うおう!うおう!」

 

それでもおじさんは気にせず大興奮だった。

 

完全に入っちゃってるなぁ…

よくこれで興奮できますねぇ。

 

私はますます冷めていった。

 

おじさんは「うおう!うおうー!」とイキそうになるとピタッと動きを止める。

 

「はぁ…はぁ…」

 

息を切らしながらフラフラしながらツルツル滑りそうになりながら立ち上がろうとしていた。

 

「大丈夫ですか?!」

 

私もなんとかスッと立ち上がり、おじさんのカラダを支える。

 

「ん…うん…お風呂入るわ…」

 

「あ、はい。」

 

おじさんはお風呂に入るとせっせと自分のカラダについたローションをこすり落とし始めた。

私はいそいそとマットを片づけ、シャワーで急いで自分のカラダを流した。

 

「…出るわ。」

 

私が自分のカラダについたローションをせっせとこすり落としていると、おじさんがお風呂からザブンと音を立てて立ち上がり、サッと部屋に戻ろうとしていた。

 

「え…?シャワー浴びませんか?」

 

お風呂の中で擦り落としても少しローションが残ってしまう。

最後はシャワーで綺麗に流すのがいつもの流れだった。

 

「え?いや、ええわ。はよこっち…」

 

おじさんは言葉少なに私をこっちに来いと促した。

 

「ちょ、ちょっとまってください。」

 

私は急いでシャワーを止め、バスタオルを掴んでおじさんの前に立っておじさんのカラダを拭き始めた。

 おじさんは両手を横に伸ばして「拭いてくれー」の姿勢をとった。

私はおじさんの全身を優しくバスタオルで拭いていく。

肩、脇、背中、お腹…

 

しゃがみこみ下腹の辺りを拭き始めた時、おじさんは股間をグッと前に押し出した。

 

…おい…またかよ…

 

おじさんの無言のアピール。

 

クイックイッと腰を前に押し出している。

 

私はバスタオルで優しくおちんちんを包み、刺激するようにおちんちんを拭いた。

おじさんはおちんちんに被せてあるバスタオルをサッと外し、私の頭をクッと押さえてまたフェラチオをさせた。

 

私はまだ濡れているおじさんの足が気になって、おちんちんを咥えながらサッとおじさんの足を拭いた。

私のカラダはびしょびしょのままだけど。

 

「おおう…おおう…」

 

おじさんは腰を前に突き出しながら頭を後ろに逸らせて気持ちよさそうに呻いている。

私の感情はもうあまり何も感じなくなってきていた。

 

おじさんはびしょびしょのままの私のカラダをまた後ろ向きにして挿入しようとした。

 

「え…?ちょ…だめです。コンドームしないとだめですよ!」

 

しかも私まだびしょびしょなんですけど。

 

「え…あ…うん…」

 

おじさんは興奮をそがれたことで多少不満そうな顔をして、おとなしくスッとベッドに腰かけた。

私はその隙に自分のカラダをバスタオルで急いで拭いた。

 

おじさんの股間部分にサッとタオルを乗せ、「何か飲みますか?」と笑顔で聞いてみた。

 

「え…いや…それよりこっち…」

 

おじさんはめげない。

また言葉少なに私を促す。

 

「え?お茶でも飲みません?」

 

もう一度笑顔で言ってみる。

 

「え…うん…」

 

私はおじさんの「うん」を聞いて、冷蔵庫に向かいお茶を取り出そうとした。

その時。

 

おじさんは私を後ろから抱きしめ、「はぁはぁ」と言いながらカラダをまさぐり始めた。

 

「え?…いや…え?」

 

こんなことは初めてだ。

戸惑いながらなんとか応戦しようとする。

 

私は冷蔵庫の扉をなんとか閉めておじさんの行動に応えようとした。

 

「はぁ…はぁ…」

 

おじさんは私をベッドの脇まで連れて行き、自分はベッドに腰かけた。

 

クイクイと腰を浮かせるおじさん。

 

ほんとめげないなぁ…

 

そんなことを思いながら、私はまたおじさんのおちんちんを咥えた。

 

「おおう…おおう…」

 

私の頭を片手で押さえ、コントロールしながら呻くおじさん。

私の感情はますます『無』になっていく。

 

おじさんは私の口をおちんちんから外し、スッとベッドの上に立ち上がった。

私も立てと無言で指図をし、今度はベッドの上で立った状態でフェラチオをしろと訴えた。無言で。

 

しばらくフェラチオをしていると「も…もう挿れたい…」とかすれた声で訴えた。

私はコクンと頷き、コンドームをスルスルと着けた。

 

おじさんは立ったまま私を後ろ向きにしてそのままグッと挿入してきた。

 

「あぁ!あぁー…」

 

おじさんは私の両手を後ろ手に持ち、ズンズンと突いた。

 

「おおう!おおう!おおーう!」

 

おじさんの呻くような声がさらに激しくなる。

 

「おうう!おううー!」

 

もうそろそろイクなぁ…

そんなうめき声だった。

 

「うおう!うおーー!」

 

もうイクな。

よしよし。

 

「ああん!ああーーー!!」

 

おじさんがさっさとイクように、わざと喘ぎ声を大きくする。

男の人は女性の喘ぎ声を聞いてイキやすくなる傾向にある。

 

早くイってしまえ!!

 

「おおう!おおおーーーー!!」

 

よし!!

 

…その時。

 

ピタ。

 

おじさんがピタッと動きを止めた。

 

「おう…うぅ…はぁ…はぁ…」

 

動きをピタっと止めたまま、なんとかイかないように調整している。

 

 

おーーーい!!

 

 

「はぁはぁ…」

 

おじさんはなんとか冷静さを取り戻し、今度はサッと自分がベッドに横たわって私を上にまたがらせた。

 

「おう!うおう!」

 

騎乗位の姿勢で今度は下から突き上げる。

 

そして「うおーー!!うおうーー!!」とイキそうになると

 

ピタ。

 

また動きを止めた。

 

 

おーーーーーい!!

 

 

そして今度は正常位になり、私を下に組み敷いて腰を激しく動かす。

 

「おおう!うおうーー!!」

 

 

ピタ。

 

 

…おーーーい…

 

 

体位を変え、ピタっと止められを何度か繰り返した時、おじさんが私にこう聞いた。

 

「はぁはぁ…あと何分ある?はぁ…はぁ…」

 

…時間ぎりぎりまでこれをやるつもりですか…?

 

「…あ…あと15分です…」

 

私がそう答えると「そ…そうか…」と呟き、また立ちバックの姿勢に戻らされた。

 

 

「うおう!うおうーー!!おおーーーーー!!!!」

 

 

おじさんは今までで一番すごいうめき声を上げてやっとイってくれた。

 

「はぁはぁはぁ…」

 

おちんちんを外してコンドームをとる。

ティッシュで綺麗に拭いてあげる。

その間おじさんは「はぁはぁ」と息を切らせながらおとなしくされるがままの状態だった。

 

「ふうー…」

 

処理が終わり、おじさんはベッドに腰かけた。

 

「もう時間があまりないですけど…シャワー浴びますか?」

 

私は何事もなかったかのようにおじさんにそう言った。

 

「ん…うん。じゃ浴びようか…」

 

さっきとはまるで別人のようなおじさん。

ただのおとなしいおじさんだ。

 

私はシャワーを出し、おじさんのカラダにかけた。

全身をサッと流し、「いいですよ」と声をかける。

おじさんはスッとお風呂場から出て、自分でカラダを拭き始めていた。

私は横目でその姿を見て、自分のカラダを流す。

 

2人とも無言。

 

おじさんはおとなしく自分で服を着始めた。

私は「お茶飲みますか?」と聞いた。

おじさんが「うん」と答えたのでお茶を出し、服を着始める。

 

「…お金払うわ。これでいいんやったっけ?」

 

おじさんはボソッとそう言いながら3万5千円をお財布から取り出した。

 

「あ、はい。そうです。ありがとうございます。」

 

私は正座をして、両手でおじさんからそのお金を受け取った。

 

「うん」

 

「じゃ…行きましょうか?」

 

「うん」

 

フロントにコール。

 

「お客様お上がりです。」

 

「お疲れさまでした。続きます。」

 

受話器から富永さんの冷静な声が聞こえた。

 

「続きます」

 

…続くんかい…

 

次のお客さんが待っている合図。

 

この言葉にかなりイラだっている自分がいた。

 

「はい。わかりました。」

 

イラつきを押し殺し、冷静に返事をする。

 

「じゃ、行きましょう。」

 

おじさんに促す。

 

「うん」

 

おじさんは小さく返事をして立ち上がった。

 

個室から出ると、おじさんは足早に階段を降りた。

 

「え?ちょ…ちょっと待って…」

 

先に階段を降りていくおじさん。

 

「お客様お上がりでーす!」

 

この私の声でボーイさんが動く。

なので急いでそう言った。

 

おじさんは階段の下で私の方をチラッと振り返り「また来るわ」とちょっとだけ手を挙げた。

そしてすぐにボーイさんのあとに着いて上がり部屋に消えて行った。

 

「あ…ありがとうございましたー!」

 

 

…今の時間はなんだったんだろう…

 

放心状態だった。

 

私は淡々としたままフロントのカーテンをサッと開け、富永さんの下でひざまづいた。

 

「お疲れさん。次のお客さんもう待ってるから。頼むわな。」

 

「あ、はい。お疲れさまです。」

 

富永さんから次の方のチケットを受け取る。

 

淡々と個室に帰り、ぐちゃぐちゃになっている個室を一つ一つ片づけていく。

 

 

…今の時間はなんだったんだろう…

 

 

胸がギュッと締め付けられるような気分になる。

喉の奥が詰まる。

 

イライラする。

 

なんかイライラしている。

 

このイライラはなんだろう?

この胸の締め付けはなんだろう?

喉が詰まるような感じはなんだろう?

 

私は乱暴に部屋を片付けた。

バンバンと大きな音をわざと出しながら。

 

目は見開いたまま、どこか放心状態のまま、バンバンと音を立てて個室を整えていく。

 

…さっきの時間はなんだったんだろう。

 

ポロッと一粒涙が流れた。

 

あれ?

なんで涙が出てるんだろう…

 

私はその一粒の涙を拭い、目を見開いたまま綺麗になった個室を出た。

 

 

次のお客さんが待っている。

 

 

 

 

つづく。

 

 

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131 - 私のコト

 

 

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