私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

私の自叙伝です。雄琴ソープ嬢だった過去をできるだけ赤裸々に書いてます。

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シャトークイーンの女の子が3人に戻ってしまってから数日たった。

店は平和でのんびりとしていた。

控室が平和だと、たとえ忙しくてもなんだか「のんびり」と感じてしまう。

クルクルとお客さんに入っている日でも、ちょっとの時間控室にいるとホッとできる。

 

「今日は忙しいなぁ」「ほんまやねぇ。あと何本入ってるん?」「うー…あと3本です…」「私もやー」「ひゃー!」「今日はカラダ痛くなるやろなぁ」「ほんまやなぁ…」「がんばろなー」「はい…がんばります…」「あははは」…

 

そんな会話をほんの少し交わすだけでやる気が出てくる。

控室の雰囲気って仕事の内容にすごく関わってくるんじゃないかなぁなんて思っていた。

そんなある日。

 

そのお客さんはその日3人目についた人だった。

 

「常連さんやから。頼むな。」

 

ご案内の前、富永さんが私にそう呟いた。

 

「はい。わかりました。」

 

私は相変わらず心臓が破裂してしまいそうなほどの緊張を味わいながらお客さんを出迎えた。

 

「いらっしゃいませ!お二階へどうぞ。」

 

待合室から出てきた男性は私の方をチラッと見るとスッと通り過ぎて、慣れた様子で階段を上がって行った。

 

「あ…」

 

私は慌ててその男性を追いかけた。

 

「こちらです。」

 

さっさと行ってしまった男性を急いで追い抜き、個室のドアを開けた。

 

「うん。」

 

その男性は私の顔をもう一度チラッと見てからぶっきらぼうに返事をした。

 

「有里です。よろしくお願いします。」

 

スッと部屋に入り、さっさとベッドに腰かけているその男性に向かって三つ指をついた。

 

「うん」

 

その男性はそわそわとした様子で「うん」という返事しか返さない。

 

…嫌な予感がする…

 

その男性は小柄でかなり色黒だった。

白髪交じりの髪はきっちりとポマード?ジェル?で七三に分けて整えてある。

明るめの青いスラックスに白いワイシャツ。

服装を見て「タクシーの運転手さんかも?」と思った。

歳は50代半ばくらい。

目が小さく、鼻筋がやけに通っていた。

 

「お飲みのものどうされますか?」

 

なんとかコミュニケーションをとりたい。

この無口そうなおじさんの心をどう開くか?私の頭は高速で動き始めていた。

 

「…ん…じゃお茶…」

 

「冷たいお茶でいいですか?」

 

「ん…うん」

 

おじさんは終始そわそわとしている。

緊張してるのかな?

いや、常連さんって言ってたしそんなことはないか…

 

「お茶どうぞ。もしかしてお仕事中ですか?あはは。」

 

私はおじさんに「このこのぉ~」なノリで聞いてみた。

 

どう反応する?

どう?

 

「あ…まぁ…うん…」

 

…チーン…

 

じゃ次!

 

「よくらっしゃるんですか?さっき常連さんだって伺いました!いつもありがとうございます!」

 

明るく言ってみる。

さあどうだ?!

 

「あ…いや…うん」

 

…チーン…

 

「この辺の方なんですか?それともお仕事で?」

 

もうめげずに次々質問しちゃおう。

さあ!どうだ!

 

「うん…まぁ…」

 

…チーン…

…私のこと気に入らないのかな…

 

その時、おじさんがこう言った。

 

「そんなことはいいから…こっち…」

 

おじさんは少し離れて床に座っていた私を「こっち…」と言いながら隣に座らせた。

 

「はぁ…はぁ…」

 

おじさんはいきなり興奮した息遣いで私のカラダをまさぐりはじめた。

 

あー…

いきなりなパターンですかぁ…

 

私はこのパターンが苦手だった。

いきなりコトを始めようとする相手が嫌で仕方がなかった。

でもそんなことは言ってられない。

あとでちゃんとコミュニケーションをとればいいことだ。

 

「はぁはぁ…」

 

おじさんは座ったままの状態で大興奮の様子で私のカラダをまさぐり、かなり濃厚なキスをしてきた。

顔中舐め回すんじゃないか?くらいの勢いで。

私はそれになんとか答えようとしていた。

おじさんのズボンの上からおちんちんを触ってさらに興奮をあおった。

 

「はぁ!はぁ!」

 

おじさんは私の洋服を脱がせにかかり、私もそれに応じておじさんのワイシャツのボタンをはずし始めた。

 

おじさんは私のおっぱいを揉み始め、さらに興奮していた。

 

「はぁ…はぁ…」

 

荒い息遣いのままおじさんは自分の股間部分をグイッと持ち上げ、私にアピールした。

 

ベルトを外し、チャックを開ける。

ガチガチに固くなっているおちんちんがパンツにはばまれた状態で現れる。

パンツの上からおちんちんを撫でると、おじさんはさらに腰を上にあげて私に目で合図をした。

 

私はおじさんのパンツをスッと下げ、おちんちんを解放した。

 

「はぁはぁ…」

 

私の肩や背中を撫でながらおちんちんをアピールする。

私はおじさんのおちんちんを優しく撫でたりしごいたりした。

 

まだ洗っていないおちんちんをこうやって触るのはちょっと抵抗がある。

でもこういう行為に興奮する男性がたくさんいるし、私がまだ洗っていないおちんちんをこうやって愛でると感謝すらしてくる男性も多い。

 

相手が喜んでくれるなら私の『ちょっと抵抗がある』くらい別にいいや。

 

いつもそんな風に思っていた。

 

 

おじさんのおちんちんを手で撫でたりしていると、ボロボロと垢が出てきた。

 

うげ…き…汚い…

 

ボロボロと出てくる垢はこする度に出てきた。

 

その時、おじさんは私の頭をクッと押さえつけて私にフェラチオを促した。

 

え…?

この垢でボロボロのおちんちんを口に含めと?

マジで?!

 

一瞬「どうしよう?」と迷った自分がなんだか嫌だった。

「どうしよう」じゃねーし。

 

ここは即尺を売っている店じゃないんだよ。

(*即尺とは部屋に入ってすぐフェラチオをすることです。洗わないままってことね。)

 

どうしよう。

なんて言おう。

なんて断ろう。

 

頭の中は高速回転だ。

 

「…お風呂…入りましょうか?」

 

パッと顔を上げ、意を決して私はそう言った。

 

おじさんは「う…うん」と素直に応じてくれた。

 

ふぅ…

よかった…

 

おじさんは素直に服を脱ぎ、素直にスケベ椅子に座った。

 

ちゃんと言えば素直に聞く人なんだな…

 

そんなことを思いながらカラダを洗う。

カラダを洗っている最中もすぐに「はぁはぁ」と言いながら私のカラダをまさぐりまくり、おちんちんを触れとアピールしてくる。

 

興奮がたかまってきたおじさんは泡だらけのカラダで私を後ろ向きに四つん這いの体勢をとらせた。

 

「え?…え?」

 

戸惑いながら私は後ろ向きになり、四つん這いになる。

 

「はぁ!はぁ!」

 

おじさんは泡だらけのおちんちんを私に挿入しようとしていた。

 

「え?ちょっとちょっと…待って!」

 

泡だらけのおちんちんをコンドームもしないで挿入しようとしているおじさんに驚いた私はクルッと向きを変えておじさんを制した。

 

「え…あ、あぁ…」

 

私に制されたおじさんはちょっと冷静さを取り戻し、またおとなしくスケベ椅子に座り直した。

 

なんだ?

なんだこの人?!

 

「もう!落ち着いてくださいよぉー」

 

私はおどけながらおじさんの胸をポンと叩いた。

 

「あ…あぁ…」

 

おじさんはちょっと下を向いて小さく返事をした。

 

「椅子洗いしますか?マットにします?」

 

明るい口調のままおじさんに訪ねる。

 

「…マット…してもらおうかな…」

 

呟くようにそう答えるおじさん。

 

「はい!じゃマットの準備しますねー。」

 

なるべく明るくこっちのペースで行きたい私はサバサバと答えてテキパキと動いた。

 

おじさんはおとなしくお風呂につかって私の準備を待っている。

 

マットでうつ伏せにさせちゃえばこっちのもんだな…

 

私は心の中でそう思い、うつ伏せの間はこっちの思う通りにやらせてもらおうと考えていた。

ここで気持ちいい思いをさせれば少し心を開くかも?なんて思っていた。

 

「はーい!お待たせしましたー!」

 

おじさんは「あ…うん」と答えると、うつ伏せになってマットに寝ころんだ。

 

「じゃいきますよー。」

 

うつ伏せのおじさんの上をスルスルと滑る。

背中の上で八の字を描きながら上下する。

 

おじさんは枕部分に頭を乗せて顔を横向きにしている。

その横顔を盗み見ると、目を瞑り気持ちよさそうにしていた。

 

よしよし。

やった。

 

ちょっと安心してちゅぅ~っとお尻から背中にかけて吸い付き始めた時、おじさんがクルッと突然仰向けになった。

 

「え…?まだうつ伏せ終わってないですよ?」

 

私がかけた声なんて聞こえないかのように、おじさんは無言のままおちんちんをアピールするように腰を少し浮かせた。

 

…なんだこいつ…

 

そう思いながらも私はおじさんのおちんちんを触った。

おじさんは片手で私の頭をクッと押さえ、フェラチオをまた促した。

 

…なんだこいつ…

 

私はその思いをグッとこらえ、おじさんのおちんちんを咥えた。

 

「おおう…おおう…」

 

おじさんは呻くような声をあげた。

 

しばらくフェラチオをしていると、おじさんは私の顔を上げさせカラダをグッと上にあげようとした。

 

挿入を促している。

 

…なんだこいつ…

 

そう思いながら私はマットの下に忍ばせているコンドームを取り出した。

 

「…それはいいから…」

 

は?!

 

こともあろうか、おじさんはコンドームを着けるなと言い出した。

 

「いや…これは着けないとできませんよ。」

 

私は怒りを押し殺し、笑顔でそう言った。

 

「…う…うん…」

 

おじさんはちょっと不満そうな顔をしながらもそれに同意した。

 

私はコンドームをスルスルと着け、おじさんの上にまたがった。

 

「おおう!おおう!」

 

おじさんは大袈裟なほどの声を出して下から腰を動かしている。

 

私は「なんだこいつ」と思いながら「ああー!ああん」と喘ぎ声を出していた。

もちろん演技だけど。

 

まだおじさんとの時間は始まったばかりだ。

この後私はこのおじさんと地獄のような時間を過ごすことになる。

 

 

つづく。

 

 

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130 - 私のコト

 

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