私のコト~私のソープ嬢時代の赤裸々自叙伝~

私の自叙伝です。雄琴ソープ嬢だった過去をできるだけ赤裸々に書いてます。

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中島さんとのキスは…

 

…まぁまぁ気持ち悪かった。

 

フガフガと言いながら私の口の周りを舐めまわす。

お陰で私の口の周りはよだれでぐちゃぐちゃになった。

 

座ったままのぐちゃぐちゃのキスをしばらくの間していると、中島さんは「ふぅ~…」と言いながらベッドにゴロンと横になった。

 

私は中島さんの上に覆いかぶさり、スッとおちんちんに手をやってみた。

 

お?

んー…

…まだ半勃ちか…

 

中島さんは私の上半身をグッと上に引き上げ、自分の顔の前に私のおっぱいがくるようにした。

おっぱいを揉みながら私の乳首を口に含む。

 

「…ん…んはぁ…」

 

思わず声が出る。

 

中島さんは私の乳首を左右交互に口に含み、割と長い時間愛撫していた。

 

「あぁ…んあぁ…」

 

特に愛撫がうまいわけではないけれど、私の乳首は超敏感だ。

すぐに感じてしまう。

 

「…気持ちええか?」

 

中島さんが私に聞く。

 

「ん…んは…はい…気持ちいいです…」

 

私は自分の上半身を両腕で支えながら感じていた。

 

「…こっち…お尻こっちにしてや。」

 

中島さんは私の腰に手をまわし、体勢を変えさせようとした。

 

あー…

私の嫌いなヤツだ…

 

そう思いながら「はい」と返事をしてゆっくり体勢を変える。

 

私は中島さんの顔の上にまたがった。

 

中島さんは私のお尻をグッと抑え、自分の顔に私の股が近づくようにして舌を這わせた。

 

べろべろと私の陰部を舐めまくる中島さん。

 

「んはぁー…んはぁー…」

 

変な息遣いで舐めまくっている。

 

「あぁ…んあぁ…」

 

たまに中島さんの舌がクリトリスに当たる。

それが妙に気持ちよくて、時折カラダがビクッとなる。

 

私はそのビクッに負けないように中島さんのおちんちんを口に含んだ。

 

「ん…んんん…」

 

まだ半勃ちのおちんちんが口の中でむにゅむにゅと動く。

中島さんのおちんちんは大きくもなく、カリ部分も細く、なんとなく体型に似ているなぁと思わせる形だった。

 

まだまだ固くならないと挿入はできない。

 

私は軽くゆっくりと吸い込むように中島さんのおちんちんを愛撫した。

唇をむにむにと動かすのがコツだ。

 

ムク…ムクムク…

 

その動作を何度か繰り返していると中島さんのおちんちんはだんだんと大きくなってきた。

 

やったーー!

 

ほんとはフェラチオに集中したいのにときおりカラダがビクッとなるし、たまには声を出さないと(感じている風にしないと)いけない。

 

だから嫌いなんだよ。

シックスナイン。

 

相手の男性は女性の「感じているのに一生懸命フェラチオをしようとしている」姿を見るのが好きなようだ。

たまに「へへ。ちゃんと舐めてよ。」とか言いながらクンニリングスをして『感じてしまってフェラチオできません~あぁ~』とかいう姿を見て喜ぶというお客さんがいる。

 

私はそれが大嫌いだった。

それにたいがいそんなに感じてないし、そういうことをやるお客さんに限ってクンニが下手だったりする。

 

シックスナインをしているとイライラしてくる。

腕は疲れるしフェラチオに集中できないし感じてるふりをしなければいけない。

もしほんとに感じていても気持ちよさ半減どころの話しじゃない。

 

中島さんは私がそんなことを考えているなんて知る由もなく、べちょべちょと私の陰部を舐めまわし続けた。

 

しばらくすると「…もう挿れようか。」と顔をこちらに向けて言った。

その中島さんの顔を見ると口の周りどころか顔中がべちょべちょになっていた。

 

「あ…はい…」

 

私はまたがっていた足を外し、壁際に積み上げられているタオルをとって中島さんの顔を優しく拭いた。

 

「ふふ。べちょべちょですよ。」

 

「ん?そうか。んはは。」

 

笑いながら拭き終わると、中島さんはそのタオルを自分の手に持ち

 

「お前もやぞ。んはは。」

 

と言いながら私の口の周りを拭いてくれた。

 

中島さんとの時間は苦痛だし、SEXだって別にしたいわけじゃない。

早くこの時間が終わってくれたらいいのにと思っている。

 

でもこういう瞬間は好きだ。

中島さんとの何気ないやり取りの中にほんの少しだけ『打ち解けた』感じがする瞬間。

まるで何度もSEXをしてきた2人のようなやりとりができる瞬間にフッと笑顔が出てしまう。

 

「あ…ありがとう。んふふ。」

 

中島さんは小さく「うん」と言いながらタオルをポンと枕の横に置いた。

そして「はよ挿れたいー」と言いながら腰をポンポンと上下に動かした。

 

「あはは。ちょっと待ってくださいー。」

 

そう言いながら中島さんのおちんちんにコンドームを着けようとした。

 

あれ?

 

ちょっと柔らかくなってるぞ…

これは微妙だ…

 

お酒を飲んでいる男性にありがちなことだ。

一回勃起してもすぐに小さくなってきてしまう。

そして本人はそれに気づかない。

 

私は袋から出したコンドームを片手に持ちながらもう一度おちんちんを口に含んだ。

 

むにむにむに…

 

口をやわらかく動かしながら「大きくなぁーれー」と心で言いながら少し吸い上げる。

 

ムクムク…

 

お。

きた。

 

勃起し始めたおちんちんが持続するようにしばらく刺激を与え続ける。

そしてサッとコンドームを着けた。

だいぶ引っかからずスムーズにコンドームを着けられるようになっている自分に「よし」と思いながら。

 

中島さんに覆いかぶさるように上半身を移動させる。

右手でおちんちんをサポートしながら膣の入口にあてがう。

 

「ん…んん…」

 

ゆっくりと腰を沈め、おちんちんを挿入する。

 

「おぉ…うぅ…」

 

中島さんは両手を広げ、目をつぶっている。

 

私はゆっくりと腰を上下に動かした。

 

「あぁ…んんん…」

 

カチカチなわけではないおじさんのおちんちんがゆっくりと膣内に入ってくる感触。

これはこれで割と気持ちがいい。

 

しばらくゆっくりと腰を動かしていると、焦れてしまったのか中島さんも腰を動かし始めた。

広げていた両手を私の腰に置き、動きをコントロールしている。

 

「あぁ!あぁー!」

 

動きが激しくなってきた。

私は盛り上げるために声を少しだけ大きくする。

 

「うぅ、うぅー」

 

歯を食いしばるような顔をして中島さんが声をあげる。

 

膣内に入っているおちんちんがさっきよりも固くなっている。

 

もうすぐイクな…

 

私はそう予想して「あぁー!あぁーん!」とさっきよりもさらに大きく喘いだ。

 

「うぅ…うー!イク…」

 

案の定中島さんはそう言った。

 

「イクで…イクで…うっ!」

 

中島さんは小さく呻いてから数回ビクビクッ下半身が動き、「ふぅー…」と全身の力を脱力させた。

 

「はぁ…はぁ…」

 

私は小さく息を荒げながら中島さんのおちんちんのビクビクがおさまるまで上に乗ったままでいた。

 

ゆっくりと膣内からおちんちんを外す。

コンドームが外れないように注意して。

 

「…今拭きますからね。」

 

横たわった中島さんの下半身のわきで正座になってコンドームを外す。

 

やっぱり精子が少ないなぁ…

 

そんなことを思いながらコンドームを結ぶ。

ティッシュで丁寧におちんちんを拭く。

タオルをふわっと股間の上にかけ、チラッと中島さんを見た。

 

ん?

んーーー?

 

…寝てる…

 

 

「グオ…グオーグオー…」

 

中島さんはいびきをかいて寝てしまっていた。

 

あれだけ酒を飲んでSEXしたら眠くもなるだろうねぇ…

 

私はそっと立ち上がり、こっそりと1人でシャワーを浴びた。

 

「ふー」

 

聞こえないように小さく溜息をついて「終わった…」と心の中で呟いた。

この感じだとSEXをもう一回とは言わないだろう。

残り時間は…

 

…あと50分もある…

 

うーん…しばらく寝かせておくか…

でも起こしたあと「なんで起こしてくれなかったんだ」と言われたら嫌だな…

しかも…

いや、これはないだろうけど、いやいや絶対ないだろうけど…

…もう一回切り返しを言われたらどうしよう…

 

いやいやいや…それはないよね。

いや、でも…

 

グーグーと寝ている中島さんを横目に、カラダにタオルを巻いてちょこんと座りグルグルと考える。

 

さて…

どうしようか…

 

 

その時『プルップルッ』とインターホンの音が鳴った。

フロントからのコールだ。

 

「はい。どうしました?」

 

「有里。次の予約入ったから。よろしくな。」

 

「え?あ、はい。」

 

「もしかしてもう一回切り返しって言われたらアカンと思おてな。先に言うとくわな。」

 

フロントからこんなコールがあったのは初めてで驚いた。

普通ならお客さんが帰るときのコールで「次入ってます」と言われる。

まだ時間が50分ほどある時点でこんなコールがあることは珍しいことだった。

 

「はい。わかりました。」

 

ホッとしていた。

これでこのおじさんとの時間が終わる。

 

「大丈夫か?」

 

受話器の向こうの富永さんが小さな声でそう聞いてきた。

 

「あ、はい。今…寝てしまってるんですよ。どうしましょう?」

 

私も小声で話す。

中島さんは大きないびきをかいている。

 

「ぶははは。寝てしまったんか。えーと…まだ時間はあるなぁ。そうやなぁ…あと20分くらいしたら起こしたりぃ。あんまりギリギリに起こすのもアレやろ。」

 

あと20分…

 

「まーあと30分…?でもええかもなー。なんかあったらコールせぇ。な?」

 

「あ…はい。わかりました。」

 

「おう。がんばれ。」

 

私はガチャっと受話器を置き、中島さんの寝顔を見た。

 

口をガバッと開けて大きないびきをかいている。

ときおり息が止まる。

 

「グオ!グオ!……………………グハァーーー!」

 

無呼吸だな…

大丈夫なのかな…

 

 

寒くなってしまうかもしれないと思い、バスタオルをカラダの上に優しくかける。

 

 

この人…

毎日何を思って生きてるんだろう。

なんでここに来たんだろう。

私はさっきまでこの人とSEXをしてたんだなぁ…

 

寝顔をみているとだんだん愛しくなってくる。

ただの気持ち悪いおっさんなのに。

 

私は中島のおっさんが寝ているベッドを背もたれにして床にベたんと座った。

中越しに大きないびきが響く。

 

「…うるさいなぁ…」

 

ニヤッと笑いながら小さな声で呟いた。

 

この人はこの後私に10万円ほどのお金を払うんだ。

 

「…なにやってんだよぉ…」

 

自分がもらう立場のくせになんだかやるせなくなる。

 

私は氷で薄くなったブランデーの残りをグビッと飲んだ。

 

もう少し寝かせておこう。

気持ちよさそうだもん。

 

 

 

つづく。

 

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