㊲
うーん…
このまま普通にSEXするだけってのはどうなんだろう?
せっかくソープに来てるんだし、それにここでの体験が今後のSEX人生に影響をあたえるかもしれない…
どうする?
私はグルグルと考え、少年に聞いてみた。
「あのさ…女性のカラダ、ちゃんと知りたい?」
少年は「え?」と戸惑った顔をした。
「このままなんとなくヤッちゃうんじゃなくて、ちゃんと見ておいた方がいい気がするんだけど…」
ベッドに横になりながら、抱き合いながら言ってみた。
「うん。それがいいなぁ。ええのん?」
少年は嬉しそうに答えた。
「もちろんええよ。恥ずかしいは恥ずかしいけどね。でも、きっとすごく大切なことだから。」
「うん。うん。」
私は起き上がり、ガバッと股を開いた。
「恥ずかしいけど…ちゃんと見てね。ここが大陰唇で…」
女性器を一緒に見ながら説明をする。
少年は顔をグッと近づけ「おぉ…」とか「うんうん。」とか言いながら私の説明を聞いた。
「ここがクリトリス。女性が気持ちよい場所ね。」
「うんうん。ここを触ったり舐めたりするんやろ?」
少年はクッと顔を上げて私に聞いた。
「うん。そう。でも、強く触ったりしたら絶対だめだよ。」
「うんうん。」
少年は素直に聞く。
「で、ここがおちんちんを入れるとこの入口ね。」
「おぉ…」
ジッと真剣に見ている。
淡々と説明しているけどやっぱり恥ずかしい。
「有里さん。」
少年が私の方を見る。
「ん?なに?」
「触っていい?」
少年は照れながら聞いた。
「うん。いいよ。」
少年の手が伸びる。
言われた通りに優しくクリトリスに触れる。
「ん…そうそう。優しくね…」
「有里さん。」
「ん?なに?」
「舐めてみてもいい?」
可愛い顔できいてくる。
「うん。いいよ。」
少年は私の股に顔をうずめた。
ぎこちない舌づかい。
でも一生懸命なのが伝わる。
「うん…そうそう。あ…もう少しこっちをゆっくり…」
「こう?」
段々と気持ちよくなってくる。
「指…入れてみてもいい?」
顔をあげて少年が聞く。
「うん。ゆっくりね…」
ゆっくりと指が入ってくる。
「おぉ…あったかいなぁ…」
「ここはほんとにデリケートな場所だからね…絶対乱暴になんかしちゃだめだよ。女の子が一番それを嫌うからね…」
少年は「へぇ…そうか…」と呟きながら指で膣内を探検していた。
「あぁ…」
思わず声が出る。
「ここ?ここが気持ちいいの?」
コクリと頷く。
「有里さん…もう挿れたい…」
膣から指を抜き、私の上に覆いかぶさる。
「フェラチオは?いいの?」
「うん。もうさっきやってもらったし。それに…イってしまいそうやから…」
ちょっと恥ずかしそうにしている少年。
「んふふ。じゃあ…しましょうか。」
キスをする。
おっぱいを触られる。
乳首を吸われる。
少年は興奮をおさえつつ、優しく触ろうと一生懸命だった。
そのぎこちなさが愛しく感じた。
「あぁ…気持ちいいよ…」
私がそう言うと少年は嬉しそうな顔をした。
カラダを起き上がらせコンドームをつける。
少年は私のその手をジッと見ていた。
「どうする?上にのる?それとも私が上にいこうか?」
初挿入はどの体位がいいんだろう?
そんなことを考えて聞いてみる。
「…俺が上に乗っていい…?」
「うん。わかった。」
私はふたたびベッドに横になった。
足を開き、少年を迎え入れる準備をする。
少年は自分のおちんちんを持ち、私の膣の入口を探している。
私は右手で少年のおちんちんを持ち、誘導する。
「あ…ここ?」
「うん。そこだよ。」
ゆっくりと挿入されてきた。
「あぁ…あー…」
私は声をあげた。
「おぉ…おー…」
少年も声をあげた。
根元まで入った。
その時少年は私を上から見下ろし、得意げな顔をした。
「入った…あったけぇ~…」
「うん。入ったね。んふふふ。」
その後少年は戸惑った顔をした。
「えと…で、どうしたらええの…?」
腰の動かし方がわからないみたいだった。
「気持ちよくなるように動かしてみて。どうやったら気持ちいいかな?」
動くように促す。
「うん。こう…かな…?」
少年はぎこちなくゆっくりと腰を動かし始めた。
「うん、そうそう。うまいよ。あぁ…あ…」
私が褒めると少年の動きがだんだん激しくなってきた。
直線的な動きがなんだか動物的だ。
エネルギーをぶつけられてるような気持ちになる。
「うぁぁ!有里さん、イッちゃいそうです!」
いつの間にか汗だくになっている少年が大きな声で言う。
「うん。いいよ!」
「うわぁ…ああ!あぁぁ…」
膣の中でビクビクと動いてるのがわかる。
無事にイってくれたみたいだ。
「はぁはぁはぁ…」
少年は私の上に覆いかぶさった。
私は手を伸ばしてタオルをとり、少年の額の汗を拭いた。
「大丈夫?」
背中をポンポンと優しく叩きながら聞く。
「はぁはぁ…はい…なんか…えと…よかったっす…」
私の方を向きニコリと笑いながら少年は言った。
「そう。んふふふ。よかった。私もなんかよかったよ。」
しばらく抱き合った後、私は上体を少し起こして少年のおちんちんを膣から抜いた。
コンドームが外れないように気を付けながら。
少年をベッドに仰向けで寝かせ、綺麗に拭いてあげる。
処理をした後私は仰向けで寝ている少年の横に正座をした。
「筆おろし、おめでとうございます。」
笑いながら三つ指をついて、頭をぺこっと下げた。
「あ!」
少年は驚いて起き上がり、急いで正座になった。
「ありがとうございます!」
頭をぺこっと下げて同じように挨拶をした。
「あはははは!」
「あはははは!」
二人で笑いあい、コーラとお茶で乾杯をした。
「ほんと…よかったっす…有里さんでよかったっす…」
少年は何度もそう言ってくれた。
「ほんと?それならよかったよ。ありがとうね。」
「いえ、こちらこそです!」
なんともいえない時間だった。
少年がほんとに愛しくなっていた。
「あ!時間!」
「あ!ヤバいっすね!」
急いで着替えてコール。
「お客様お上がりです。」
帰りの階段で少年は手をつないできた。
「お仕事…がんばってください。」
小声でこっちを見ないように言う少年。
照れているようだ。
「うん。ありがとう。そっちもね。お仕事がんばってね。」
「はい!」
階段を降りて見送る。
「ありがとうございましたー!」
廊下を歩きながら何度もこっちを振り返りぺこっと頭を下げる少年。
私は少年の姿が上がり部屋に消えていくまで手を振っていた。
「はぁ…なんとかなったな…よかった…」
喜んでくれたことが心から嬉しかった。
ソープランドという場所がなんだか好きになってきていた。
個室の片づけを終え、控室に戻る。
「おあがりなさーい!」
おねえさん達に迎えられる。
原さんが漫画を読んでいる手を止めて話しかけてきた。
「有里ちゃん。最近調子ええやん。」
ニコニコと嬉しそうだ。
「いやいや…今、初めて童貞君に当たって…」
さっきのは嘘の指名だったことを原さんにだけ小声で言う。
「あぁー。そんなんあるある。有里ちゃん若いから。みんなだって若いころはそんなんされてきたんやから。ええねんで。で?童貞君ちゃんとイッた?」
原さんは筆おろしにソープに来るのは昔からよくあることだと教えてくれた。
そして童貞の子で、緊張しすぎてイケない子も割といるんだと言っていた。
原さんはあはは!と笑いながら言った。
へぇ~…
そんな文化があるんだぁ…
私はなんだかソープの役割を一つ知ったような気がした。
「今日は最初が77歳のおじいさんで、次は17歳の童貞君だったんですよ~!ふり幅すごくないですか?なんかびっくりしちゃって。あははは!」
私はこの数時間の間になんだか面白い体験をしたなぁとしみじみ感じていた。
こんなこと、ある?!
「あははは!そりゃまたすごいなぁ。おもろいわー。」
原さんは面白がって笑っていた。
「そうや。有里ちゃん。そういえば、いつまでここの寮におるつもりなん?」
原さんが何気なく聞いた。
「あー…そうなんですよ…実は…」
『花』に来てそろそろ一ヶ月半が過ぎようとしていた。
貯金は順調だった。
私はこの寮から出たいと思い始めていた。
つづく。
続きはこちら↓
はじめから読みたい方はこちら↓